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付1断熱用語辞典
付2断熱材性能比較リスト
付3住まいと断熱の掲示板
付4M邸WEB見学会
付5RC外断熱工法と
付6間違いだらけの外断熱に
 
Q&A(あなたの悩みに答えます)

 外断熱や高気密・高断熱、ちょっとよさそうだな! と思っても
“次世代省エネ基準”を大幅に上回る断熱性の高い住宅の実例は簡単に見つかるものではありませ
ん。

 「よさそう」から「これにしよう」の間にはいろいろなことを確かめ、
納得するステップが必要になるでしょう。

 このサイトでは、皆様が本当に良い家を造るために知りたいと
思われるだろうことをご紹介していますが、
決して十分な内容を網羅しているわけではありません。

 「こういう疑問があるんだけれど、・・」、「こんなときはどう考えたらいいの?」
など、あなたの家造りに疑問がわいたときどうぞお尋ねください。

 完璧なお答えができないこともあるかもしれませんが、
一緒に考えさせてください。そのお返事がほかの方の役に立つこともあるかもしれません。

 ご質問はinfo@sotodan-souken.com宛にお願いします。


 2004/ 1/25 Yahoo掲示板より
 汗腺の数は乳児期に決まるという話を読んだことがあります。また、汗をかけない子どもが増えているとか。夏、エアコンの効いた部屋で過ごすことが多いからだそうです。
 夏の気温が高がしれてる(最近は高いようですが)ヨーロッパならいいかもしれませんが、事実上熱帯地方になる日本の気候を考えると、子どもに本当に大丈夫なのかと、ちょっと心配になるんですが、どうなんでしょうか?



  確かに外断熱工法で建てられたRC住宅では、室温が大きく変化することも、閉めた窓から外部の音が聞こえることも少なくなります。(これは窓を閉めた状態でのことです)

 実際の生活では24時間家の中に子供を閉じ込めることはなく、外気浴をさせる・窓を開けて外の景色を見せるなど外界の刺激を体験させる機会はあると思います。
 そういう生活習慣に頼らずに室内環境を変動させようとすれば、空調機の使用を制限する・窓ガラスを一時的に単板に入れ替えるなどの方策が考えられます。しかし、これらの結果が生活に適したものになるとは思えません。

 子供の発育に適した刺激とはどんなものでしょうか?そして、それは家の性能に求められるものなのでしょうか?

 乳幼児が一人で放置されている状態は想像できません。必ず保護者かそれに代わる誰かが付き添い、見守っている筈です。
 保護者が子供の成長段階ごとに必要な刺激を与えることが「子育て」ではないでしょうか?



 現在建設中の外断熱マンションに入居予定のものです。
 「躯体と断熱材の間に空洞部分があると断熱材の性能が発揮されない」とのことですが、コンクリートと断熱材との間に、空洞があったとしても、そこに直接外気が入らないように、断熱材が隙間なく施工されていれば、断熱性能の低下は起こらないのでしょうか?
 それとも、空洞は出来る限りなくし、密着させる必要があるのでしょうか?

 現場の状況は次のとおりです。
 ピロティ駐車場の天井部分(=2階住居の床下の外側)に125mmの断熱材をピンで躯体に留めているのですが、そのピンの間隔が広すぎるのか、見上げると断熱材が撓んでいる部分がありました。


 断熱材の性能は熱伝導以外の熱の動きがないことを前提に計算されています。空洞があるとそこで空気が対流を起こし熱損失を増加させます。

 「躯体と断熱材の間に空洞部分があると断熱材の性能が発揮されない」は、断熱サイディングなど躯体から離されて施工される断熱工法の問題点を指摘したものです。
 断熱材の性能は熱伝導以外の熱の動きがないことを前提に計算されています。空洞があるとそこで空気が対流を起こし計算値よりも熱損失が大きくなります。
 断熱サイディング工法以外でも、湿式外断熱工法でモルタルを使って断熱材を張る場合や、通気層工法の外壁支持金物の周りに空洞があるケースなど、躯体と断熱材の間に小さな空洞ができるケースがあります。

 これらの場合、
@ 空洞と外部の間で空気の出入りがないこと
A 空洞と外部の間に断熱性能の弱い部分がないこと
  (断熱性能の弱い部分=断熱材が薄い、金物が断熱材を貫通など)
が望ましいのですが、通気層の金物周りにはいくらか隙間ができてしまうのも事実です。
 躯体と断熱材を密着させる目的は対流による熱損失を防ぐことですから、断熱材が密着しない部分があったとしてもその大きさが小さく限られている必要があります。




 パーマストンKKのパンフレットに、次の記載がありました。実際のところ、どうでしょうか。

1.
通気層工法では壁内に進入させ壁内を冷やすことにより、水蒸気が室内から壁内に、引き込まれ結露を起こしやすく、水蒸気と一緒に熱も逃げていきますので省エネルギーに反します。
2.
 
 また夏に屋外側から進入した水蒸気が断熱材を通過して、室内側にある防湿層(ポリエチレンフイルム等)で結露が起きます。
3.  火災になったときトンネル現象を起こして延焼を助長します。

  あわせて、通気層のある工法ない工法の得失と問題点を教えて下さい。


 通気層工法に関係する業者は通気層を持たない工法を、通気層を持たない工法の業者は通気層を持つ工法を、お互いに非難し合う傾向があります。
 私も通気層工法しか知らなかったときに、パーマストン社のパンフレットの記述を見て驚きました。
 パーマストンはアメリカの外装材です。一般に欧米では結露防止の観点から、レンガなど透湿性のある仕上げ材を外装に用いるのが原則とされています。これに対し、日本ではタイルなど透湿性のない仕上げ材が好まれます。パーマストン社も透湿性のない外装材を使うことを問題と考えていることは理にかなったことです。
 
1.
 
 「水蒸気が室内から壁内に、引き込まれ結露を起こしやすく、水蒸気と一緒に熱も逃げていきますので省エネルギーに反します。」は、壁内部で結露が起き、壁内部の水蒸気圧が壁の温度に対応する飽和水蒸気圧まで下がる状態の説明です。
 防湿層であるコンクリートから漏れ出した水蒸気を室外に逃がしやすくするのは通気層工法だけでなく、透湿性の大きい外装材を使う工法にも共通することで、水蒸気を逃がしにくくすると、却って問題を起こします。
 パーマストン社は、「通気層に入った空気が繊維系断熱材内部にも侵入して断熱材内部を冷やす」と指摘しているのでしょうが、ウェザーバリア(防風紙)や、高密度断熱材を使用する対策があります。
2.  これは繊維系断熱材を使った木造についての指摘です。コンクリート建築でも梅雨末期のコンクリート温度が低い時期に(年に一、二度)起きる可能性があります。月単位で継続する暖房時の結露に比べれば、頻度は少ない考えてよいと思います。
 日本の高温多湿な夏(梅雨)の気候を考えると、上記のうちで最も心配なのはほとんど透湿抵抗を持たい繊維系断熱材のみを使った断熱工法の夏型結露です。
 (梅雨末期に躯体温度がその地域の最高露点温度以上に維持されることが確認されれば、繊維系断熱材のみを使っても問題ありません。)
 
 発泡系断熱材を使った断熱工法に関して、この種の結露の心配はありません。
 冷房温度を低めに設定した場合は夏型結露の発生頻度が増えますから、冷房設定温度を27℃未満としないよう注意してください。
(躯体温度が極端に上がらないので充分涼しく暮らせます)
3.  通気層工法はもともと不燃材の繊維系断熱材を使うことを前提にしていました。建築基準法が改正され、発泡樹脂系断熱材を使う通気層工法も出来ないわけではありませんが、やはり木造を想定しての指摘でしょう。

 雨に濡れたレンガを裏側からも効率良く乾燥させようとして始まったのでしょうか、ヨーロッパのレンガ積みの外壁にも通気層と同じようにレンガの目地を塞がずに通気をしている例があり、外装材の内側に通気するのは日本だけの工法ではありません。

 ヨーロッパでも温暖な地域と寒冷な地域では細かいディテールに違いがあります。それぞれの気候風土の違いが異なったディテールを要求するのでしょう。ヨーロッパでどのようなディテールを採用しているとしてもそれを「金科玉条のように」踏襲する必要はありません。「建てられた土地の気候」と「ディテールが出来上がった理由」を理解したうえで、日本の気候に合ったディテールを採用することが大切です。

 外断熱通気層(乾式)工法と、湿式外断熱工法の選択は、まず使用する外装材を決め、それにあった断熱工法を採用すればよいと思います。価格的には通気層工法が割高になることも承知しておいてください。

 「通気層工法の方がメンテナンス周期が長く、維持費も安い」との説もありますが、これを実証するデータはありません。


 2004/ 2/ 6 Yahoo掲示板より
1.
 
 
 「ヨーロッパでは、水蒸気は常に室内から屋外に流れると考えてよいと思います。夏の湿度が日本より遥かに低いからです。ところが、日本では空調された夏の室内より屋外の湿度が高くなることがあり、水蒸気の流れが双方向になります。」ということですが、この話はRCに関してですか?木造に関してですか?それともどちらでもですか?
2.  中部ヨーロッパから北部では低温多湿です。夏は日本と違い湿度は低いのですが、冬は湿度が高い。この場合水蒸気の流れは日本とは夏冬逆ですが、kiyohさん流に考えると、双方向になるのではないですか?
3.  「ヨーロッパでは、水蒸気は常に室内から屋外に流れると考えてよいと思います。」の理由は?
4.  日本の夏は多湿で、空調をしている場合水蒸気が屋外から室内側に移動するとの事のようですが、壁が薄い木造なら考えられますが、透湿抵抗の高いコンクリートで、温度差のない断熱材の内側を移動するだけの圧力が水蒸気にあると考えますか?

1.  室内と屋外の水蒸気圧に関することですから、どちらも同じです。
2.  水蒸気が「相対湿度の高いところから低いところへ流れる」と考えると冬は室外から室内へ水蒸気が流れることになります。
 しかし、実際は水蒸気は水蒸気圧(または絶対湿度)の高い方から、低い方に流れます。
 どこの例を取るのが適切か判りませんが、理科年表からベルリンの事例を見ると1月の平均気温0.8℃ 相対湿度89%となっています。
 このとき、外気の絶対湿度は約3.2g/kgです。室内気温が20℃、相対湿度が40%としても室内の絶対湿度は5.8g/kgありますから、水蒸気は相対湿度が低い方から高い方へ流れることになります。
 しかし、室内が特別乾燥していれば外から中へは流れないと言いきれません。室内気温を20℃に固定すれば水蒸気の流れの向きが変わるときの室内の相対湿度は約14%です。

 さらに、水蒸気が室内側に流れたとしても室内に向かうほど壁の温度は上昇しますから、結露を招くことはありません。
3.  上記のように室内の相対湿度が10%台前半まで下がらないと室外から室内への流れは出てこないからです。
4.  外断熱で繊維系断熱材のみを使っている場合で、冷房中躯体温度が下がっているとき、または躯体温度が充分に上がっていない梅雨末期に、外気温と相対湿度が上昇した場合を考えています。
 日本では絶対湿度が21.5g/kg(露点温度約26℃)前後になることも珍しくありません。
 冷房でコンクリートの温度が26℃以下に下がったとき、あるいは過去1週間の平均気温が23℃前後だったときに突然外気の絶対湿度が上昇したらどうなるでしょうか?
 外気の露点温度がコンクリートの温度を超えたときには、ほとんど透湿抵抗がない繊維系断熱材を透過して結露を起こします。
 極端な高湿状態は長く続くわけではありませんから、透湿抵抗のある樹脂系の断熱材と繊維系断熱材を併用すれば逆転結露を回避できます。
※ 建設地付近の測候所観測データを調べるなど、環境条件を踏まえた逆転結露対策をお奨めします。

 BBSにいただいた「家イエーーイ」さんの質問です。
 新築の建売を去年買いまして、今回の冬にガス代見てびっくり!!! 
 2万円近くでした(割引ひいても)。 
 家は二人暮しで共働きです。 
 床暖は一番強でも寒いのでガスファンヒーターも使っています。 
 床に断熱材ははいっていません。 
 (不動産やが、建売はそんなものですよと言っていました) 
 床に断熱材入れるのはお金は高いでしょうか? 
 情報お願いします。 


 床暖房−床の温度を上げることです。床の温度が上がれば床から逃げる熱の量は増えます。
 熱の逃げる量は温度差に比例し、熱抵抗に反比例します。断熱されていない床からは寒い床下に熱が流れますから、断熱のない床を床暖房するのは室内を暖めるよりも、床下(つまり屋外)を暖めるために多くのエネルギーを使います。

 床下に張る断熱材の値段はたいしたものではありません。ホームセンターで買えばm1000円程度で買えるでしょう。問題は貼る手間賃です。
 新築のときなら簡単にできますが、一旦完成した家の床を断熱するには狭い床下に潜って作業する必要があります。作業能率もよくありません。床点検口や床下収納があればそこから床下には入れますが、床下に入る場所がない場合には床に穴を空ける必要もあります。

 もし床下収納があるようでしたら、次の冬までにご自分で断熱材を貼ってみたら如何でしょうか?
 スタイロフォームか発泡ポリスチレン板を予め根太の間隔に合わせて切り、両面テープで床板に貼り付けます。8畳程度の大きさの部屋でしたら1〜2万円の予算でできるでしょう。

 床暖房した部屋には床下収納など付いていないかもしれません。隣接した部屋から床下には入れれば仕事はできますが、かなり大掛かりな工事が必要になることもあります。そのときには業者に見積を依頼してください。



 外断熱工法と内断熱工法を比較するときに厚い断熱材を使った外断熱工法と、薄い断熱材を使った内断熱工法で性能を比較しています。
 断熱性能が良い外断熱工法と断熱性能の劣る内断熱工法を比較した結果が「外断熱工法が優れている」という結論になるのは当然で、公平・客観的に断熱工法の優劣を評価していないように思えます。
 断熱工法の性能を比較するなら、断熱材の厚さを同じ条件にして比較しないと意味がないのではないでしょうか?

 断熱工法によって適切な断熱材の厚さは異なります。

 外断熱工法は全館連続空調を前提にした断熱方式です。外断熱工法の断熱材の厚さを内断熱工法にそろえると、内断熱工法よりは時間あたりの熱損失量が少なくなるものの長時間躯体温度を維持するには充分な断熱性能は得られません。
 内断熱工法と同じ程度の厚さの断熱材を使った外断熱工法も存在しますが、連続空調をするには空調費が掛かりすぎ、間歇空調をすると空調が効き始めるまでに長い時間がかかります。

 内断熱工法は局所間歇空調を前提にした断熱方式です。内断熱工法の断熱材の厚さを外断熱工法にそろえても、熱橋からの熱損失量を減らせません。断熱材を厚くすると断熱性能がそれほど大きく改善しないのに有効に使える床面積が減り、工事費だけが増加することが内断熱工法の断熱材の厚さを決めています。

 従って、「外断熱工法には外断熱工法に適した、内断熱工法には内断熱工法に適した断熱材の厚さがある」と言うことができますが、適切な厚さの断熱材を使った内断熱工法の建物の室内環境が適切なものだという保証はありません。

 内断熱工法と外断熱工法の性能を比較するにあたって断熱材の厚さが異なるのは、それぞれの断熱工法に適した、あるいはそれぞれの断熱工法で一般的に使われる断熱材の厚さを前提にしています。

 このことはサイト全体を読んで戴けばご理解いただけると思いますが、突然異なる断熱性能の内断熱工法と外断熱工法の比較を見た方の中には質問者と同じような印象をもたれる方もあると思います。

 外断熱アカデミーの「欠陥外断熱」に充分な厚さを持たない外断熱工法の問題点を説明していますが、今後断熱性能の比較をする場合、より判りやすい説明をするよう心掛けて参ります。



 高気密・高断熱(外断熱)の家を新築してから3年。24時間換気(第3種)です。
 暖房は蓄熱暖房です。ほんわりと暖かくてとてもよいです。ただ冬場の過乾燥に困っております。

 蓄暖のためではないと思うのですが肌はぴりぴり。建てたその年の冬には室内に飾ったシクラメンのきれいな花びらがかさかさになってしまうほどでした。
 体のことを考えて、それ以来加湿器を24時間ほとんどつけっぱなしです。それでも40%ぎりぎり。その点だけが冬場はちょっと大変です。

 冬に換気をしながら暖房しているとどうしても乾燥しがちです。
 窓や壁の中で結露をする家ではいくら加湿しても水蒸気が結露によって失われることがあります。
 加湿を考える前に結露によって水蒸気が失われていないかどうかを確認することがとても重要です。

 冬の屋外の空気は1kgあたり3gほどしか水蒸気を含んでいませんから、室温20℃で50%の相対湿度にするには外気を1kg取り入れるごとに6gの水蒸気を補う必要があります。
 1立方メートルの空気の重さは約1.2kgですから、1立方メートルの空気を入れ替えるごとに7.2gの水蒸気を室内で発生させていないと湿度50%に維持できません。

 家の容積にもよりますが、床面積120平方メートルの家で気積は約300立方メートル2時間に1回換気すると一日の換気量は3600立方メートル、必要な加湿水蒸気量は3600×1.2*6g=25920gとなり、不足すれば過乾燥になります。

 25920gの水蒸気量には人体から発生する水蒸気などを含んでいますし、建物が含んでいる水蒸気があれば乾燥したときには放出されますから、加湿器を使って発生させる水蒸気は計算結果より少なくなります。
 また、室温を20度より高くすれば加湿量が増え、低くすれば加湿量が少なくなります。

 金魚鉢や熱帯魚の水槽は水蒸気の発生量をコントロールできませんが、基礎的な水蒸気補給量を増やす有効な手段です。こういった水蒸気発生手段に加えて、湿度によって自動オン・オフできる加湿器を補助的な手段に使ってはいかがでしょうか?



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