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家の経済性を考えるとき、どんな家を「経済的な家」と考えるかによって考え方
が大きく変わります。建物を建てようとするときには建築に掛かる費用、マンショ
ンなどを購入しようとするときには売買代金が経済性の対象に見えるかもしれませ
ん。
建設資金や売買代金から自己資金を差引いた残額は入居後に毎月のローン返済額
となって毎月、あるいはボーナスを貰うたびの支払額となります。さらに、新居で
生活していくために毎月、毎年、あるいは数年ごとに光熱費、固定資産税、修繕
費、建物が老朽化した後は解体や建替えに要する費用など様々な費用が発生しま
す。
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このサイトの中で「高断熱な家、中でもRC外断熱工法で建てられた建築物は少ない空調エネルギーで建物全体を快適に保たれるうえ、内断熱工法で建てられた建築物に比べてはるかに耐久性があって経済的に生活できる」という考え方を示してきました。
この考え方の対極に「短時間しか在宅しない家庭では一日中建物を温めておくよりも、必要なときにすばやく空調を効かすことができる内断熱工法のほうが経済的ではないか?」という考え方があります。
単身者や共稼ぎ世帯で、布団の中で寝ている時間を除けば家にいる時間が2〜3時間しかないとすれば「Q値が4倍の内断熱工法の住まいでも外断熱工法の建物の半分ほどのエネルギーで空調できる。」という理屈です。
「空調時間を短くすれば空調エネルギーの使用量を減らせる」と言う考え方は一見説得力がありますが大きな落とし穴があります。空調を切った後外気に冷やされあるいは暖められた躯体温度を空調を切る前の温度まで戻すために大きなエネルギーを必要とするので空調時間が短くなっても空調稼働時間に比例して使用する空調エネルギーが減る訳ではありません。
エアコンを点けはじめたとき暫くフル運転が続き、通常の数倍のエネルギーを使います。
1日に4時間程度しか空調を使わないとしても、建物の床温度を空調温度と等しくするには暖房で20%、冷房で25%程度のエネルギーを節約するのが精一杯です。そのうえ連続空調する場合の10倍近い能力を持つ大きな空調設備が必要になります。
多くの内断熱工法の建物は間歇空調に対応した能力の空調設備を備えていません。断熱性能が不足する建物に部屋の中心部の空気を暖める程度の能力しか持たない空調設備を持つ建物の床面は冷たく、快適に暮らそうとすれば大きなエネルギーを消費して高いエネルギー費の請求が来ます。
建物の断熱性能を高める以外に、安心して空調を使い快適な暮らしをする方法はありません。
建物の経済性を考えるとき、空調費の額よりも修繕費を含めた耐久性の違いがもっと大きな不経済の原因になります。
内断熱工法で断熱された建物の平均耐用年数は35年と言われています。これ以上長持ちさせようとすると補修費が嵩み建て替えたほうが経済的と考えられるようになるのです。
外壁のクラックを探し、鉄筋が錆びないように丹念に補修を加え長持ちさせても50年程度使えればいいところでしょう。
一方、雨や輻射熱による劣化が少ない外断熱工法の建物は 100年以上の耐久性を持つと言われます。外壁の大規模改修も2〜3倍の間隔をおいて実施すれば充分ですから、修繕費の額も数倍の差になり、他に建物が耐用年数を迎えると発生する解体費も耐用年数が短いほど割高になります。
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建設費 |
耐用年数 |
実質償却費(定額) |
年間空調費 |
償却費+空調費 |
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外断熱工法 |
30,000.000円 |
80年
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375,000円/年
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30,800円/年
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405,800/年
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内断熱工法 |
25,000.000円
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50年
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500,000円/年
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126,050円/年
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628,050/年
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年間空調費はエアコンを使うものとして電力料金22円/KWH、COP4として算出。
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毎年必要となる建物の維持に必要なエネルギーに加えて、建設過程でもセメントの焼成、建材の製造や輸送、工事関係者の通勤などに多くのエネルギーを使います。
耐用年数が長く、ランニングコストの安いRC外断熱工法の建物は環境負荷も小さくすることができます。
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