3-9-10/11空調設備>更なる省エネに向けて
・空調設備の分類(1) 空調設備の分類(2) ・効率とランニングコスト ・空調設備の選択
空調と給湯の最適化 除湿と加湿、調湿 ・セントラルエアコンの注意事項 ・夏の換気
更なる省エネに向けて 省エネルギー住宅の提案 全館連続空調と局所間歇空調1
全館連続空調と局所間歇空調2 ・日本電機工業会の冷房及び暖房面積算出基準

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付録
付1断熱用語辞典
付2断熱材性能比較リスト
付3住まいと断熱の掲示板
付4M邸 WEB見学会
付5RC外断熱工法と
付6間違いだらけの外断熱に
 
省エネルギー住宅の提案

 この提案はすでに実現可能な断熱水準と省エネ技術を組み合わせて、健康で快適に暮らしなが
ら、あわせてエネルギー消費を下げることを提案するものです。


基準になる建物
 一般的な高断熱建築物、断熱材の厚さ 100mm程度を想定します。
 この建物のエネルギー消費を削減しながら省エネ住宅のイメージを求
めていきます。
RC外断熱
Q値
1.5W/u・K
内換気
0.4W/u・K
エネルギー損失 2次 1次
空調 暖房
5,129KWH
1,282KWH
空調 冷房
755KWH
189KWH
給湯
3,488KWH
3,488KWH
照明・動力
4,493KWH
4,493KWH
厨房
813KWH
813KWH
合計
14,678KWH
10,265KWH
木造高断熱
Q値
1.5W/u・K
内換気
0.4W/u・K
エネルギー損失 2次 1次
空調 暖房
5,336KWH
1,334KWH
空調 冷房
928KWH
232KWH
給湯
3,488KWH
3,488KWH
照明・動力
4,493KWH
4,493KWH
厨房
813KWH
813KWH
合計
15,058KWH
10,370KWH


基準建物月別空調負荷 (単位:KWH)
RC外断熱
  暖房負荷 冷房負荷
1月
1481
0
2月
1113
0
3月
1015
0
4月
194
0
5月
27
0
6月
0
0
7月
0
407
8月
0
273
9月
0
76
10月
52
0
11月
242
0
12月
1006
0
5129
755
木造高断熱
  暖房負荷 冷房負荷
1月
1481
0
2月
1114
0
3月
1021
0
4月
239
0
5月
92
7
6月
0
62
7月
0
433
8月
0
305
9月
0
122
10月
112
0
11月
267
0
12月
1009
0
5336
928


井戸水(地中熱)と換気取り入れ用外気を熱交換する場合。
 冷房温度を28℃とすると僅かに負荷が残っていますが、上の基準の約半
分に減るうえに低温で除湿され相対湿度が減るので凌ぎやすくなります。

 Q値の1.1は上のQ値1.5の建物の換気に相当する 0.4を差し引いたもの
で、井戸水で給気を熱交換する以外基本的な違いはありません。
RC外断熱
Q値
1.1W/u・K
換気
井戸水熱交換
エネルギー消費 2次 1次
空調 暖房
4,374KWH
1,094KWH
空調 冷房
167KWH
42KWH
給湯
3,488KWH
3,488KWH
照明・動力
 4,493KWH
4,493KWH
厨房
813KWH
813KWH
合計
13,335KWH
 9,930KWH
木造高断熱
Q値
1.1W/u・K
内換気
井戸水熱交換
エネルギー消費 2次 1次
空調 暖房
4,543KWH
1,136KWH
空調 冷房
275KWH
68KWH
給湯
3,488KWH
3,488KWH
照明・動力
 4,493KWH
4,493KWH
換気
524KWH
524KWH
合計
13,323KWH
10,029KWH

井戸水熱交換換気月別空調負荷 (単位:KWH)
RC外断熱
  暖房負荷 冷房負荷 井戸の効果
1月
1238
0
243
2月
937
0
176
3月
853
0
156
4月
174
0
20
5月
36
0
-8
6月
0
0
0
7月
0
98
309
8月
0
69
203
9月
0
0
76
10月
56
0
-4
11月
223
0
19
12月
852
0
154
4374
167
1343
木造高断熱
  暖房負荷 冷房負荷 井戸の効果
1月
1238
0
243
2月
937
0
177
3月
863
0
158
4月
215
0
24
5月
85
0
14
6月
0
4
58
7月
0
159
274
8月
0
93
213
9月
0
19
103
10月
110
0
3
11月
240
0
27
12月
854
0
155
4543
275
1446


さらに熱交換換気と太陽熱給湯を使ったときの空調負荷 (単位:KWH)
暖房時には井戸水で暖めた外気を更に排気と熱交換後、太陽熱給湯を使
ったときのエネルギー消費

 (冷房シーズンは熱交換換気をしない。)
 給湯と暖房の熱源を統合し、ソーラーシステムの温水を利用
 不足分は補助エネルギーを使用する(ここではヒートポンプ)
RC外断熱
Q値
1.2W/u・K
内換気
0.1W/u・K
エネルギー消費 2次 1次
空調 暖房
+給湯
  3,709KWH
  927KWH
空調 冷房
167KWH
42KWH
照明・動力
 4,493KWH
4,493KWH
換気
813KWH
813KWH
合計
9,182KWH
  6,275KWH
木造高断熱
Q値
1.2W/u・K
内換気
0.1W/u・K
エネルギー消費 2次 1次
空調 暖房
+給湯
  3,709KWH
  927KWH
空調 冷房
275KWH
69KWH
照明・動力
 4,493KWH
4,493KWH
換気
813KWH
813KWH
合計
9,290KWH
  6,302KWH


給湯と暖房用のエネルギー消費
RC外断熱
  暖房
負荷
給湯
負荷
冷房
負荷
ソーラー
集熱量
必要補助
エネルギー
1月
1042
486
0
320
1207
2月
770
415
0
360
825
3月
694
413
0
459
648
4月
112
300
0
525
(113)0
5月
0
248
0
560
(312)0
6月
0
184
0
481
(297)0
7月
0
139
98
570
(431)0
8月
0
128
69
516
(388)0
9月
0
163
0
387
(224)0
10月
0
248
0
342
(94)0
11月
123
326
0
270
179
12月
686
438
0
273
851
3427
3488
157
5064
(1858)3709
木造高断熱
  暖房
負荷
給湯
負荷
冷房
負荷
ソーラー
集熱量
必要補助
エネルギー
1月
1042
486
0
320
1207
2月
770
415
0
360
825
3月
694
413
0
459
648
4月
112
300
0
525
(113)0
5月
0
248
0
560
(312)0
6月
0
184
4
481
(297)0
7月
0
139
159
570
(431)0
8月
0
128
93
516
(388)0
9月
0
163
19
387
(224)0
10月
0
248
0
342
(94)0
11月
123
328
0
270
179
12月
686
438
0
273
851
3427
3488
275
5064
(1858)3709
( )内は余剰エネルギー



その他の省エネルギー策

 暖房エネルギー需要にあわせて太陽熱給湯を増やすこともできますが、温水の形で蓄えたエネ
ルギーは電気のように簡単に他の場所に移動することも、長期間蓄えることもできませんから、
夏に余剰エネルギーが増えることになります。
 冬場の需要を満たすようにソーラーシステムを設置すると余剰エネルギーが大幅に増えます。

 井戸水を使った換気の予熱・予冷によって冷房負荷を半分ほどに減らすことができます。
 ファンコイルユニットを使って室内空気を直接冷やせば冷房用エネルギーをすべて地下水で賄
うことも可能です。

 断熱の良い家は夏場に内部発熱や外部取得熱(窓からの輻射熱など)によって室温が上昇する
ことがあります。最上階の天井または天井付近の外壁に高温になった室内空気を必要に応じて排
気できる排気用の窓を着けると良いでしょう。



 今建てている家が使えなくなく前に、化石燃料を前提としたエネルギーの時代は終わりを迎え
ます。そのとき社会に望まれる住まいは再生可能なエネルギーに基づくサステナブルな住まいで
す。

 太陽や地熱のエネルギーを基本に、将来は小型風力発電を追加することでエネルギー消費を削
減できる見通しが見えてきます。さらにヨーロッパのように廃棄物の焼却熱や工場排熱を共有の
資源として年のインフラに組み込むことも考える必要があるのかもしれません。本当の意味で「次
世代」の暮らしを考え、石油が枯渇しても快適に暮らせる家造り・都市づくりを進めましょう。



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