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連続空調すれば空調設備は小さな能力のもので足りる。
日本電機工業会は、「ルームエアコンディショナの冷房及び暖房面積算出基準」(JEM 1447)
を定めています。
冷房及び暖房面積算出基準と言うと、何だか難しいものに聞こえるかもしれませんが、電気屋
さんでエアコンの能力の目安を「○畳用」と表示して売っていますね。あの「○畳」を計算する
基準と思っていただければいいでしょう。以下に要点だけを記します。
3.冷房及び暖房面積の算出
a) 冷房及び暖房面積は表1に示す単位面積あたりの冷房及び暖房負荷を基準にして算出する。
表1 単位面積あたりの冷房及び暖房負荷
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負荷及び算出条件
室条件 |
単位床面積あたりの負荷 |
単位床面積あたりの冷暖房負荷算出の条件 |
冷房
W/m2
|
暖房
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電熱
暖房
W/m2
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換気回数
回/h
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窓面積/
床面積
%
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床面積10m2あたり
の在室者数
人/10m2 |
照明
(蛍光灯)
W/m2
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空冷式
W/m2
|
水冷式
W/m2
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住宅
(木造・
平屋) |
和室 |
南向き |
220
|
275
|
230
|
230
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1.5
|
40
|
3
|
0
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北向き |
100
|
265
|
215
|
215
|
20
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10
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洋室 |
南向き |
100
|
1.0
|
30
|
0
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西向き |
230
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集合住宅(鉄筋)
南向き |
最上階 |
185
|
250
|
205
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205
|
10
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中間階 |
145
|
220
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180
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180
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南向きとは、外気に接している窓が南側だけにあることをいう。北向き、西向きも同儀の意味である。
備考 表1の算出の一般条件
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a) 夏季外気温度33℃になるような日でも、室内を大体27℃にすることができる。
b) 冬季外気温度0℃になるような日でも、室内を大体20℃にすることができる。
c) 窓の構造は普通であり、天井はあまり高くない。
d) 室窓、ドアなどの開口部は、人の出入り時以外に閉じてある。
e) 表中以外に特に熱を発する器具はない。また暖房負荷の場合は照明及び在室者数は無視である。
f) 陽が当たる窓には、ブラインドを降ろしてある。
g) ルームエアコンの換気ダンパは、閉じた状態で使う。
換気回数で示す換気量は、侵入空気及び別の換気ファンによるものである。
換気回数とは、毎時間に外気と室内空気とが入れ替わる量を室内容積で割った値をいう。
h) ルームエアコンの空冷式減霜器は通気の良い所で使う。
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普段、こんなに丁寧に一般的な基準を説明することはありません。どうしてこんなにエアコン
の負荷基準を丁寧に説明したかというと、日本電機工業会の「冷房及び暖房面積算出基準」は日
本の習慣とも言える局所間歇空調を前提にしたものと考えられるからです。
現場発泡ポリウレタン25mm使用のRC内断熱工法の建物、及び50mmのMWを充填した木造住宅
は実質的におよそ4.5W/m2・K程度のQ値になります。
外気温度0℃のときに、Q値4.5W/m2・Kの建物を室温20℃で連続空調するのに必要な空調機の
能力は4.5×(20-0)=90W/m2ですから、ご紹介した表に示された空調機の能力はおよそその3
倍になります。
木造住宅では空調開始後3時間ほどで暖房設定温度に近づきますが、熱容量がやや大きいRC
内断熱工法の建物で局所間歇空調した場合に空調する部屋の数が少ないと半日程度の時間が経た
なければ冷え切った建物を暖房設定温度まで暖められないケースもおきてきます。
Q値4.5W/m2・Kの建物を全館連続空調するのはエネルギー消費が大きすぎて合理的な選択では
ありませんが、Q値を2.0W/m2・K以下に抑えればそれほど大きな支出なしに快適な環境を維持す
ることも可能になります。
Q値2.0W/m2・Kの建物で、全館連続空調するときに必要となる空調機出力は日本電機工業会の
設定した外気温度条件で40W/m2、先の基準の約1/7の能力の空調機を設置すれば充分です。 |