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 省エネで快適な家、耐久性のある家を造れるか?
 それとも、暑さ寒さを我慢して暮らし、すぐに建て替える家を造るか?


 21世紀はエネルギー資源を初め、多くの商品価格が高騰する中で少子高齢化が進みます。
 高齢になって家を建て替えなくてはならないなどもってもほか、自然エネルギーの利用など環境負荷の小さい家を建てることが豊かな暮らしを実現する有効な手段になります。


 誰も好き好んで耐久性のない家、空調の効かない家を建てた訳ではありません。
 住宅金融公庫の建設基準など国の住宅政策のにただ従順に従っていると、思わぬ結果が現実のものになるかもしれません。


 長い耐用年数を持つ家は、完成を急いで建てるものではありません。
 まず、あとから手直しがしにくい基本性能をきちんと満たした家を造り、時間を掛けて完成度を高めていってください。
 長持ちする家は、親から子に伝える中で完成度をあげていくものです。

 詳しくは以下をご覧下さい


 家を造ろうと計画を始めて比較的すぐ、本人もほとんど意識していないうちに分かれ道を通り過ぎてしまうようです。
 誰もが家を造ろうとするときには夢を持って「自分たちの暮らしにふさわしい快適な家を造ろう!」と思っているはずですが、この分かれ道はその希望が叶うか、かなわないかの大きな分かれ道のようです。
 「三度建ててみないと満足のいく家は造れない」などという人がいます。人生で三度も家を建てられる人はそれほど多くはありませんから、これが本当だとしたらほとんどの人は満足の行く家を造れないことになります。
 この文章を、分かれ道に赤信号をつけ、皆さんに満足のいく家を手に入れて欲しいという気持で書き始めます。家ができたあと後悔しないために是非お読み下さい。



 伝統的な日本の家は木と土と紙で造られてきました。
 高度成長の開始とほぼ同時に作られた日本住宅公団が鉄筋コンクリートの賃貸住宅や分譲住宅の供給を始めてから日本でも非木造住宅の占める比率が増加し始め、昭和40年代以降は個人住宅でも工場生産された部材を現場で組み立てる工業化住宅(プレハブ住宅)が新築住宅の中で大きな比率を占めるようになりました。

 公団住宅や分譲マンションが建てられるようになったころは、集合住宅は住宅スゴロクにおける初期段階の家(仮の住まい)と考えられていましたが、平成に入りバブル崩壊のころから集合住宅も「終の棲家」のひとつの形態と考えられるようになりました。

 現代の住宅は伝統的な「木で造る」住宅から、建てる場所や敷地の条件、さらに嗜好に応じて木造、重量・軽量の鉄骨造、コンクリート造など様々な構造の中からそれぞれの条件に適したものを選ぶことが出来るようになりました。
 都心など耐火構造が要求されるところではコンクリート、郊外の住宅地では木造や工業化住宅の混在、これが今の住宅模様です。



 人は住む場所や時代によって様々な特色を持つ住まいを造ってきました。
 日本では最古の住まいとして造られた様式は竪穴式住居、時代を追って高床式住居、寝殿造など風通しの良い木と土壁の住まいが発展してきました。
 木材が手に入り難い地域に建てられる家の中で最も普遍的と言えるものは日干し煉瓦の家です。日干し煉瓦の家は中東や南米で地震があると多数の家が崩壊して多くの犠牲者を出すことでも良く知られていますが、災害のない地域では大きな熱容量と土に含まれる水分のため真夏の炎天下でも家の中はひんやりと涼しいそうです。

 時代によっても家の造り方は変わります。日本の伝統的な家は断熱や空調を備えていませんでしたが、1960年代以降の石油ストーブや1970年代以降のエアコンの普及とオイルショックを経て今では断熱や空調を考えていない家はほとんどありません。
 今世界の先進国に比べて日本の住宅の断熱性能はきわめて低く、極寒の地に建つヨーロッパの住宅に比べて日本の本州に建つ住宅の多くは2〜7倍の空調エネルギーを必要とします。

 「家は住む人を表わす」ものです。あなたの人柄が偲ばれるような家を造りたいと思いませんか?



 21世紀を迎える少し前から地球温暖化をどう食い止めるかが大きな問題になりました。日本は現在の枠組である「京都議定書」の成立に大きな役割を果たしましたが、その達成に向けた対策は全く充分ではありません。
 化石燃料の使用を削減しなければ日本にも、世界にも持続可能(サステナブル)な発展はありません。化石エネルギーの使用削減は今後私たちの最大の課題です。

 地球温暖化問題にやや遅れて、様々な資源の価格が高騰を始めています。原油価格は長く続いた1バレル15ドルから数年で1バレル100ドルの時代に突入しました。スリーマイル島原発事故以来低価格を維持してきたウラン鉱石も原油を上回る勢いで価格を上昇させています。温暖化対策として植物(農産物)起源のバイオマス燃料に注目される中、各種農産物の価格上昇が始まっています。
 鉱物資源や農産物資源の価格は投機的資金の流入や資源枯渇前の荒稼ぎを目論む産油国の動向によって、今後ますますマネーゲームの様相を示して乱高下することになるでしょう。

 太陽光発電や燃料電池などの新エネルギーのエネルギーコストは従来の燃料コストの3倍程度になるという試算もなされていて、エネルギーコストは今後中長期的に右上がりの上昇を続ける可能性があります。灯油価格は2年ほどで2倍以上に上昇しました。

 家造りの根幹は将来を見据えて建物の性格付けをすることにあります。
 車を例にとって省エネが必要と考えたときに採るべき対策を考えて見ましょう。
 ・ 高速道路のように信号待ちをしないで高速で走れる道を作ること
 ・ 省エネ運転を心掛けること
のような対照的な選択がありますが、新しく家を造るときには上の様なインフラ改善型の選択が、既に出来た家を使いこなすときには既存のインフラに対応した選択が有効です。

 反対に新しく造る家に時代の変化が要求する対応をしない場合には不便と我慢を強いられることになります。私は、皆さんに将来の不便と我慢を何としても避けて欲しいのです。



 平成8年の建設白書は、日本の家の平均寿命(建てられてから除却されるまでの平均年数)が26年しかなく、アメリカの44年、イギリスの75年に比べて日本の住宅のライフサイクルが非常に短いと指摘し、その理由として「住宅ストックの質の低さ、リフォームのしにくさ、或いは使い捨てのライフスタイルに合わせて住宅も建て替えにより対応していることなど」を挙げています。
 実際にヨーロッパの町を歩いてみると地域ごとに50年前、100年前に建てられた町並みが残っています。新しく開発された市街地には最新の住宅が並んでいますが、都心の住宅はその地域が開発された時代の意匠でそのまま残っています。
 片や、日本の町は古い街の中にも新しい建物が混在しています。たまに古い家があっても古さが魅力になるような家はほとんどありません。

 日本は住宅用木材を調達するために先ずアジアの熱帯雨林の木材を買い入れ、続いてカナダやアメリカから、さらにシベリアの針葉樹を輸入しています。日本は世界最大の木材輸入国です。
 「ヨーロッパの歴史は森を畑に変える歴史だった。ギリシャ文明誕生のとき一面の森だったヨーロッパは僅かに黒い森しか残っていない。」と言われますが、日本は世界に残った森を100年ほどで荒地に変えてしまいそうです。

 日本人の平均寿命は世界でも最高水準ですから、このような家造りを続けていると退職後に家を建て直すことになりかねません。



 住宅を造る場所は現場ですがその大半は工場で作られています。
 プレハブ住宅の部材が工場で造られているように、建築現場に運び込まれる材料は各地の工場の製品です。
 住宅生産は組立ラインだけは工場の中にありませんが、自動車工場の組立ラインに部品工場から部品が運び込まれるように、建築現場に工程順に運び込まれる部品を手際よく組み立てるという意味で建築や住宅の生産も組立ラインにほかなりません。
 ハウスメーカーやホームビルダー、それに設計事務所の設計者たちはそれぞれが設計に組み込める部品を限定しているように思われます。
 木造住宅の「断熱」といえば、「50mmの袋入り断熱材以外使い方を知らない」、「会社の方針として外張断熱工法以外では施工しない」など制約があります。

 設計事務所に設計を依頼しても、設計者が良く知らない建材(部品)を使う設計を依頼しても満足の行く対応を期待できないかもしれません。
 施工後に不具合があったときには責任を持たなければならないので、設計者は経験のない施工方法や部材を使いたがらない傾向があります。

 あなたが造ろうとしている家に最もふさわしい設計者を探すことが、一番重要なことと考えてもいいのかもしれません。



 「赤信号みんなで渡れば怖くない」というギャグがありました。
 日本の住宅の現状はみんなで赤信号を渡っているのではないかと思わせるものがあるとは思いませんか?
 ・短い耐久年数と世界の森林伐採の原因になる家の造り方
 ・相続のたびに解体され、建て直される家
 ・世界に稀なCO2排出量の大きい断熱性能の不十分な家
 ・10年で中古住宅としての価値が下がり、20年を超えると更地にしなければ売れない家
 ・冬には北欧の家よりも寒く、夏には熱帯並の暑さの温度バリアにならない家

 こういう家を誰もが望んでいるとは思えないのですが、普通にハウスメーカーやホームビルダーを訪ね、住宅金融公庫(住宅金融支援機構)の技術基準に合わせた家を建てると、「こんな家を建てようと思っていなかったのに、何故?」という結果になるのです。

 先日も既に家を建てられた片から次のようなお便りをいただきました。
 「K社の木造外張り断熱構造で家を建てましたが、当初の懸念どおり断熱不足を感じており、断熱補強の方法をいろいろ探しております。」
 「ツーバイフォー工法の住宅で夏の暑さから毎年避暑に高地へ逃れています。一年を通じて自宅で過ごしたいのが念願です。」
 当初の懸念どおり失敗だったり、毎年避暑に行かなければならないほど住むのが苦しい家を建てたりした方は本当にお気の毒です。



 建築基準法の第一条には
「この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。」
と書かれています。
 つまり、「法律を満たせばもうこれで充分だ」という基準ではなく、「日本に造る建物が最小限満たさなければならない」基準でしかありません。
 「最低満たすべき基準」であって「決して充分ではない」とという性格は建築基準法ばかりでなく、住宅金融公庫の公庫融資住宅建設基準や財団法人建築環境・省エネルギー機構が定める次世代省エネルギー基準なども同じです。

 多くの設計者やハウスメーカーなどは「次世代省エネルギー基準をクリアしているから充分です。」といった説明をしますが、これは「役所が次世代省エネルギー基準を満たすとした断熱性能を一応満たしている。」だけで、それで充分快適かどうかを示すものではないのです。

 人から聞いた話ですが、次世代省エネルギー基準の制定に携わった研究者が自宅の断熱では基準の3倍もの断熱材を使って家を建てたと自慢していたそうです。
 基準を上回る断熱をすることは決して悪いことではありませんが、自分だけが断熱の良い家に住もうとせずに、基準を守るだけで充分な性能を満たすものではないことをほかの人たちにも知らせて欲しいものです。



 私が皆さんと一緒に造りたいと思っている家について、あまり詳しく説明することはできません。
 あなたの家について私はまだ何もイメージを持っていません。あなたと顔を合わせ、あなたの家に寄せる思いをお聞きしたあとで、私の頭の中にあなたの家のイメージが涌いてきます。
 とは言え、今主流の家造りがここに書いてきたような様々な問題を持つ家を造ってきたわけですから、私が関与させていただいて造る家は次のような基本的な考え方に基づいて計画を進めます。
 (細かいことは書きません。サイトにいくらでも書いてあります)
 ・省エネでかつ快適に暮らせる断熱性に優れた家
 ・孫、ひ孫の時代まで使える耐久性のある家
 ・単純な形で、装飾を排した基本性能に拘った家
 ・建てるときは後回しにできないことに重点的にお金を使い、
   ほかは後回しにして建設費を削減する。
 ・将来の様々な技術革新に対応できる家
 ・間仕切りを造り直せはフレキシブルにすみ方を帰られる家



 家が出来てから、「もっと断熱を考えるんだった」、「もう少し耐久性を持たせたかった」と考えても有効な方法はありません。断熱性能や耐久性能は出来上がった家にあとから簡単に取り付けられるオプションではないのです。
 あとから取り付けが可能なものに初めから拘って家を造るとあまり言い家を造ることは出来ません。初めに拘るべきものは、あとからでは手遅れになるものです。

 当社の家造りの考え方がすべての方に受け入れられるとは思っていませんが、多くの方の関心と賛同をいただけるものではないかと思います。
 私たちが目指す家に住みたいとお考えになったら、是非当社にご連絡下さい。

電話:03-5932-2115
メール:infoアットマークsotodan-souken.com
(アットマークを@に書き換えて送信してください)

 設計監理をお受けできない遠隔地の方々のためにもお力になれる方策を考えております。