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空調した場合の逆転結露リスク
空調した場合の逆転結露リスクは暖房中は躯体が暖められて小さく、冷房中は躯体が冷やされて大きくなります。
このページに示したグラフは暖房温度を20℃冷房温度を28℃にしたとき(桃色)と、暖房温度を20℃冷房温度を26℃にしたときの繊維系断熱材を使った外断熱建築物の躯体外側表面の相対湿度です。
前のページの図と同様に躯体表面の相対湿度を相対湿度が白い背景の相対湿度100%の部分にあれば結露を生じ、黄色の範囲にあればカビ発生の危険域にあります。
冬の間も暖房しないのが当然な沖縄の那覇でもここでは20℃に暖房する条件で計算を進めています。
札幌・長野でも夏場に相対湿度が80%を超えるjことがありますが、継続日数も短いので繊維系断熱材を使った外断熱工法を採用しても大きな問題にはならないと言えるでしょう。
冷房温度を28℃、暖房温度を20℃にしようというクールビズのキャンペーンがありますが、真夏の冷房温度を28℃に設定した場合、多くの地域で真夏の建物躯体表面の相対湿度は5月または10月の躯体温度が比較的低く、水蒸気量がやや多い状態でピークを迎えます。
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空調したときの逆転結露リスクは、冬の暖房期間については躯体が暖められているためほぼ 100%解消されています。
また、真夏は躯体温度が冷房設定温度いっぱいまで暖められるので冷房設定温度を28℃にした場合ほとんどの地域でより躯体温度の低い時期に最高相対湿度を記録します。
冷房設定温度を26度まで下げたとしてもそのために最高相対湿度が大きな値になるのは暖流の影響を強く受ける一部の地域に限られていることが、以下のグラフから確認できるでしょう。(7〜8月にかけて紺色の領域が最大値を示す地域は多くありません)
このことは多くの地域で躯体温度が上昇しないうちに外気の水蒸気量が増加して、繊維系断熱材を使った場合には知らないうちにコンクリート外側の表面に結露が起きることを意味しています。
夏の冷房温度は28℃が好ましいという意見がある一方、6畳程度の狭い部屋で窓を閉めて数人が眠るような場合、通常の換気では湿度が上がりすぎることになります。除湿のために冷房温度が実質26℃程度になることも想定すべきでしょう。
以下のグラフで最大相対湿度が 100%を超える地区、年に概ね10日以上相対湿度が85%を超える地区などでは繊維系断熱材を使用した外断熱工法は使わないようにすべきです。
発泡樹脂系断熱材を使った外断熱工法では断熱材が比較的大きな透湿抵抗を持つため、断熱材内部で水蒸気量が減り、逆転結露の起きにくい外断熱工法で説明したように躯体表面の露点温度がより低くなります。
万一、逆転結露が起きたとしても発泡樹脂系断熱材の透湿抵抗は鉱物繊維系断熱材に比べて100倍以上になりますから、実質的に結露料は無視できるほどになります。
なお、ここでは躯体外側の壁について検討しているわけですが、換気で外気をそのまま取り入れていると屋内側の壁表面でも同様に結露を生じることになります。
冷房機器を運転している時期は冷房により除湿されるとしても、冷房の効かない春から梅雨までの期間に特に大きな相対湿度を記録する地域では屋外側の逆転結露だけでなく、室内でも結露する危険があることを知っておきましょう。
一般的には除湿機を使うことになりますが、地中熱を使った熱交換換気は冷房や除湿ほど明快な目的を持ったシステムではありませんが、単純で素朴なシステムながら低いランニングコストで空調負荷軽減と除湿の効果があります。
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