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サッシの選定
建物の屋内部分は屋根(天井)、外壁、最下階床(基礎)、サッシ・外部建具によって屋外と接しています。建物床面積を1とすると戸建住宅の各部分の面積はおよそ次のような比率になります。
ところで、この比率に平均熱貫流率を掛けて累計したものがQ値(換気成分を除く)です。
それぞれの部分が高性能グラスウール10cm相当の外張断熱工法だと想定してサッシ以外の平均貫流率を表に書き込んでみましょう。
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部 位
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比率 |
平均貫流率 |
比率×平均貫流率 |
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屋根(天井) |
0.60 |
0.36
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0.216
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外壁 |
1.10 |
0.36
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0.396
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床(基礎) |
0.55 |
0.3×0.36
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0.059
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サッシ・建具 |
0.20 |
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換気 |
1時間に0.5回
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0.400
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累計
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Q値= 1.071 |
サッシの熱貫流率は次の表のようになります。
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等級 |
熱貫流率(w/M2・K) |
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H-1 |
4.65
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H-2 |
4.07
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H-3 |
3.48
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H-4 |
2.91
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H-5 |
2.33
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サッシ建具のK値に H-4等級の2.91を採用するとサッシからの熱損失は0.582W/m2・K、 H-5等級の2.33を採用すると0.466となります。
断熱サッシの価格は一般のサッシの価格や断熱した壁の価格に比べても高いものになります。樹脂サッシの普及したヨーロッパでは、アルミサッシよりも樹脂サッシの方が安く提供されているとも割れていますが、日本ではまだ樹脂サッシの価格に量産効果が反映されるまでに至っていないので、暫く割高な感じが続くでしょう。
しかし、 H-3等級など下位の性能を持つサッシを使ったときのQ値から年間空調費を計算し、サッシ価格の差額を比較して、サッシの選択が妥当かどうかを検討する必要があります。
いずれにしても屋根、外壁、床、換気からの熱損失よりもサッシからの熱損失が大きくなりますが、このような場合には熱損失が最少の H-5等級のサッシを選ぶのが適切な判断でしょう。
壁の断熱性能がもう少し低く、外壁や屋根からの熱損失が0.6程度あるときはH-4等級のサッシを選ぶことも選択肢に入ってきます。
サッシに限らず、特定部分からの熱損失が熱損失の40%を超えるようなときは断熱性能がアンバランスになっていると疑ってみる必要があります。
サッシ種別の選定に当たって
日本人は引き違い窓を好みます。網戸にして風を通す生活に慣れ親しんできた伝統的なものと言ってもいいでしょう。
引き違い窓や上げ下げ窓は開口面積に対して建具の周辺の召し合わせ部分が長く、気密性能を高めることが難しいサッシです。さらに面積あたりコストも割高になります。
Fix窓、ドリーキップ(内開き内倒し)窓、パラレルシーベ(内倒し片引き)窓、框ドア、Fix窓などを組み合わせて必要な窓面積を確保しながらコストを下げることで、断熱性能の高いサッシを比較的安い価格で使用できる筈です。
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