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何処で家を建てようと思ってパンフレットを取り寄せてみても、必ず買い手ありそうな言葉が
「快適な」と言う言葉です。反対に「不快な家」などというキャッチフレーズを見つけることは
先ずありえないでしょう。
「快適な」という言葉は、口ざわりのいい誰でも使いたがる言葉だからこそ、その意味を定義
した上で使わないと、意味が不明なままムードに流されて、実際に家が形になったときに何が手
に入るものなのかが不明なままに話が運ばれてしまう恐れがあります。
快適さは感覚的なもので、何を「快適」と感じるかも人によって異なるかもしれません。
ある人にとって快適な環境が、ある人にとって肌の乾燥を意識させるものだったり、汗ばんで
痒みを感じさせたりすることがあります。
ちょっとした外気温度の変化で睡眠中に寝冷えをしたり、寝汗をかくことも多くの方が経験な
さっていることでしょう。
「快適だ」と感じる条件が人によって異なる以上、快適な家を「温度を○℃に、湿度を△%に
維持できる家」と定義することはできません。仮にそういう家が快適な家とすれば、多くの人の
思っていることと違って空調装置にコントロールされた家が快適なことになります。
私が「快適な家」と言うとき、次のような条件を満たす必要があると考えています。
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1.
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室内の温度変化が小さい。
短時間の内に温度が大きく変化する家では人の体温調節機能に過大な負担がかかるだ
けでなく、寝具や衣服によって室温変化に対応する必要があり、寝冷えなど健康の維持
にも多くの問題があります。
断熱性能を高めて屋外からの熱の影響を減らし、熱容量を増やして同じ熱エネルギー
による室温変化を抑えることで冷房や暖房を使わずに室内の温度変化を小さく抑えるこ
とができます。
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2.
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室内の湿度を適切に維持できる。
日本の気候は太平洋岸では冬に乾燥し、夏に高温多湿な傾向があります。室内を暖房
すると冬は一層乾燥し、夏は除湿が必要になります。
湿度調節には調湿材や全熱交換換気装置の利用、除湿機・加湿機の利用など様々な手
段がありますが、先ず木材やコンクリートなど構造材を調湿材として利用したうえで、
さらに調湿能力が不足するときは追加的な対策を検討すべきでしょう。
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3.
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住む人が室内の気温や湿度を好むように維持できる。
室温変化が小さくても、住む人の求める室内環境を提供できない家は快適な住まいと
は言えません。
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4.
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空調に大きなエネルギーを使わない。
大きなエネルギーを使う空調システムは大きな費用が掛かるうえに、空調機付近と離
れた場所で大きな温度差を生み出します。
「暖房が嫌い」、「冷房が嫌い」と空調に不快感を持つ方の多くは、空調機から吐き
出される大きなエネルギーに不快な印象を持っているのでしょう。
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