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RC内断熱住宅とRC外断熱住宅の湿度と水蒸気圧の比較ができました    2007/06/21
 昨年夏から今年1月中旬までの室温比較データには湿度データも計測されていました。

 温度と湿度のデータから外気、外断熱・内断熱の建物の水蒸気圧(パスカル)を計算してグラフにしました。


 先ず計測した全体の期間のグラフです。
 内断熱工法の建物の水蒸気圧は夏に25〜35パスカル、冬に10〜20パスカルと総じて高い傾向があります。外断熱工法では夏に20〜25パスカル、冬に 7〜15パスカルを示しています。
 空調の掛け方(連続・間歇)も換気方式も違っているので性急に結論を急ぐべきではありませんが、下の相対湿度のグラフを見ても外断熱建物の湿度がより快適湿度(40〜60%)に近い傾向があります。

 夏に外断熱建物の相対湿度が低めの数値を示すことがありますが、これは間歇冷房の除湿効果によるものではないかと思われます。秋から冬にかけて内断熱の建物では水蒸気量も相対湿度も大きな値を示し続けます。



 次に月別に拡大して変化を見てみましょう。
 外断熱工法の室温変化は小さいので、水蒸気圧と相対湿度のグラフはほぼ同じ形で変動しています。外気温度は大きく変動するので、外気の相対湿度は気温変動に合わせて上下します。
 内断熱工法の建物の室内湿度も外気の湿度と良く似た動きをしていることが確かめられます。




 9月に入ると外断熱の室温は27℃台を超えることがなくなり、内断熱の室温は上旬まで冷房が必要な気温を維持しました。
 ここでも外断熱の水蒸気圧と相対湿度はほぼ同じような変動をしています。外断熱の躯体は水蒸気圧が20パスカルを超えると吸湿下回ると放湿しているように見えます。



 内断熱・外断熱共に室温が冷房も暖房も使わない温度帯に入っている。10月24日外断熱の室温は暖房を入れたような変化をしている。



 11月に入ると外断熱RCと内断熱RCの室内の水蒸気圧の差が大きくなり安定してきます。
 24時間換気によって定期的に外気を取り入れている外断熱と、旧基準で建てられ寒くなるとほとんど窓を開かない内断熱の暮らし方の違いが湿度に影響しています。内断熱の室温も20度以下に下がってきますが暖房を使い始めた様子はあまりはっきり現れていません。




 内断熱の室温がいくつもの山を持つようになり暖房を切ったり入れたりする様子が見えてきました。



 内断熱RCさんはお正月に二度お出かけがあったことが下の室内温度から判っています。この時期室内の水蒸気圧が10パスカルまで下がっているので、通常10〜15パスカルの間を変動している水蒸気圧のうち10パスカルが平衡含湿比に対応するものと思われます。

 外断熱RCでは12月松に相対湿度が28%で2日間変動していない時期があります。室内で水蒸気の発生がとまるとこの時期はRHが30%弱で安定すると考えられます。




 以上から、外断熱工法のRC住宅では相対湿度が夏65%、冬40%程度にたもたれっるのに対し、内断熱RCでは常に70%近いRHが維持され、時には60%を超えることから、カビやダニの被害を受けやすいことがわかるデータが得られたと考えています。


RC内断熱住宅とRC外断熱住宅の室温比較ができました          2007/06/21
 昨年夏から今年1月中旬までの室温比較データを入手したのでお知らせします。

 想定どおりと言ってしまえばそれまでですが、RC外断熱住宅の室温安定性と、RC内断熱住宅の室温が激しく変動する様子がはっきりと対比されています。


 先ず計測した全体の期間のグラフです。毎日の変動幅が外気温度と内断熱RC住宅では大きく、外断熱RC住宅では小さいことが判ります。
 空調の掛け方も違っているので暖房温度や空調の運転方式(連続・間歇)は異なります。


 次に月別に拡大して変化を見てみましょう。
 昨年8月は平均気温が30℃を超える日も少なく、熱帯夜となった日も比較的多くはなかったので、外断熱RCの室温も冷房設定温度に張り付くことなく小さく変動しながら推移しました。
 除湿のためにエアコンをお使いになったそうで、決めた温度で冷房した特徴は出ていません。

 内断熱RCの室温は8月3日からほぼ連日30℃を超え、外気温度が25℃に下がっても室温は下がらないことが多かったことがわかります。
 8月13・15日に最高気温よりも内断熱室温の方が高くなっていることから、気温の低い日でもコンクリートは30度以上に蓄熱していると推測されます。


 9月に入ると外断熱の室温は27℃台を超えることはありませんでしたが、内断熱の室温は上旬までは連日30℃を超えました。
 9月11日以降低温の日が続いても外断熱室温が約25℃を維持しているのもコンクリートの温度がその程度あることを示しています。


 内断熱・外断熱共に室温が冷房も暖房も使わない温度帯に入っている。10月24日外断熱の室温は暖房を入れたような変化をしている。


 11月中旬に入ると外断熱RCで暖房を入れた様子が判ります。下旬に入ると暖房を入れない日が少なくなってきます。内断熱の室温も20度以下に下がってきますが暖房を使い始めた様子はあまりはっきり現れていません。



 内断熱の室温がいくつもの山を持つようになり暖房を切ったり入れたりする様子が見えてきました。


 お正月休み、内断熱RCさんは二度お出かけで室温が10℃近くまで下がりました。内断熱RCの室温が一日に2〜3度のピークを持っているのは間歇暖房によるものです。
 外断熱の室温が月末に毎日2℃ほど変動しているのは間歇空調をしたのかもしれません。

 内断熱の建物は集合住宅です。隣や下の階の部屋から熱を貰っていても留守にすると室温が10℃まで下がっていくのが判ります。



 以上から、外断熱工法のRC住宅では室温が極めて安定していることが良く判ります。



当サイトへのアクセス数について                     2007/03/14
 当サイトへのアクセスについては、従来トップページ(http://www.sotodan-souken.com)に設置したカウンタでアクセス数を把握してきました。現在アクセスカウンターは67000間近の数字を示しています。
 また、一日あたり40前後数字が増えています。

 2004年に当ホームページを開設して約3年が過ぎましたが、アクセスカウンタの数字の伸びは必ずしも大きくなく200ページ以上のサイトへのアクセスをトップページのカウンタだけで管理するのは不可能に近い状態でした。

 そこで、googleの「Analytics」というサービスを導入してみました。

 約1週間が経ちますがこの間のアクセスは2300、ページビューは8067でした。アクセスカウンタの数字はこの間に 300弱増えただけですからトップページから1アクセスがあるとその間に 6.5人がほかのページにアクセスしている計算になります。

 正直驚きました。昨年1年間でアクセスカウンタの数字が21000増加しましたが、実際には13万以上のアクセスがあったことになるのかもしれません。

 より皆様のお役に立つサイトになるように努力します。


洗面化粧台のミラー                           2007/03/11
 洗面化粧台は浴室の手前、洗面脱衣室に置かれていることが多いと思います。
 風呂から出て、まだ水滴のついている身体で洗面化粧台の前に立つと程なく鏡が曇ってきます。

 そして曇り止めヒータを入れると鏡の中心から曇りが消えていきます。
 鏡が曇るときと消えるとき、どんな温度が境になっているでしょうか?

 冬のある日、放射温度計を持って実験しました。
 その結果は、17℃では鏡が曇ることがあり、20℃になると曇ることがありませんでした。
 ヒートショックの心配のない家中が20℃に保たれる家では曇り止めヒータがなくてもガラスが曇る心配がありません。
 もう少し余分なことを言えばウォシュレットの便座ウォーマーにしても、トイレの気温が20℃以上に保たれていればほとんど使うことがないのかもしれません。


まもなくF邸が竣工します                        2006/05/02
 

 目黒区駒場にF邸が竣工します。タイル張り部分はRCB、その他の部分はドライビットいずれも 100mmの厚さで本格的に外断熱しています。
 地下には声楽をなさる奥様のために音楽ホールを設けています。



日本の家では65歳以上の溺死者数世界一

 このサイトのトップページで、「日本人の家」に住むことが、「中国人の給料」を貰うことや「イ
ギリス人のコック」を雇うのと同じように悲惨なことだというジョークをご紹介しました。

 日本の住宅の環境を物語るデータの一例に家庭内で溺死する例が諸外国に比べて極めて高いことが
挙げられます。浴室を暖かく保てないために入浴前後の温度変化が激しく脱衣室−浴室−脱衣室の間
で急激な血圧の乱高下が起こり「ヒートショック」と呼ばれる状態になります。
 ヒートショックのほんの一部に過ぎない溺死者数でも人口10万人あたりの発生数は国際比較で2位
以下を大きく引き離して断トツを示しています。



 日本の年間交通事故死者数は 7,800人(平成15年)ですが、浴室で溺死した65歳以上のお年寄りの
数は14,000人(平成12年)を超えています。

 国によって入浴習慣は異なります。
 日本人の高温の浴槽に身を沈める習慣が高い溺死率の原因で、「このデータは日本の住宅環境の悪
さを示すものではない」と考える方がいらっしゃるかもしれません。

 しかし、入浴の習慣がヒートショックの危険を持つものであればなおさら私達はより良い室内環境
を作っていかなくてはなりません。

 願わくば、皆様が「快適な家に住む幸せな日本人」になっていただくために、このサイトと当社を
ご活用くださることを願っています。

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 2006年12月、NHKのホットモーニングで「溺死の原因の中で熱中症によるものが最も多い」とい
う報告がありました。入浴中の溺死自己の原因は二つあり、

(1)
 42度以上のお湯に長くつかることによって、体温が39度以上になって脱水症状をおこし気を失う。
(2)  体温より高い温度のお湯に入ることで血圧が急激に下がる。70〜80一気に下がると危険。
のふたつのパターンで多くの方が亡くなっているそうです。

 ヒートショックは主に体温が暖まる過程で給に血流が増し、大動脈付近から剥がれた血栓が毛細血
管に詰まる血栓症が多いのではないかと考えていましたが、寒い家に住み高温の湯で体を温めようと
するとき急に体温が上昇し熱中症と同様な状態になる例も多いということのようです。


 ヨーロッパでは日本のように深い浴槽に身を沈める習慣がなく、北欧の住宅やホテルの中にはシャ
ワーの設備しかない家も見かけますから上のグラフの日本の数値が突出していることに個人的には納
得しています。

 「冬に冷えた体をぬるい湯に漬けても温まらない」という声が聞こえてきそうですが、寒い家に住
み熱い湯につかる習慣は命の危険を伴うことをもうよく覚えておいてください。
 


外断熱建築物の換気方法に関する特許を出願しました
 室温の安定したRC外断熱建築物は多くの地域で冷房を必要としません。しかし熱帯夜が連続する 都会や平均気温の高い地域では冷房を必要とする時期があります。
 このような場合でも換気方法を工夫することによって、室温を1.5〜2℃低く維持することができ、 冷房を使用しなくても快適に暮らすことができます。

 今回出願した特許に関してこちらで詳しく説明しています。


2005年02月17日 地球温暖化防止条約が発効しました。           2005/02/17
 地球温暖化防止を目指して先進国の温室効果ガス排出削減の数値目標を定めた京都議定書が16日午後2時、発効しました。
 京都市で97年に開かれた気候変動枠組み条約第3回締約国会議(COP3)で採択されてから7年2カ月。世界最大の排出国の米国が離脱を表明、発展途上国には削減義務がないなど実効性に疑問の声もありますが、発効で、世界が地球規模の環境破壊を招く温暖化に対して法的拘束力を持って取り組む新たな段階に入りました。

 日本はこの議定書でCO2の発生量を6%削減するよう求められていますが、現在排出量が基準年度の1990年に比べて8%増加していますから、基準年度の排出量にして14%、現在の排出量を基準にしても11.1%の削減の必要があります。

 近年、日本でも台風の上陸数の増加、集中豪雨の凶暴化などが話題になっているほか、富士山の永久凍土が減少し生態系への影響が心配されています。

 小泉首相は京都国際会議場で開かれた公式記念行事で「日本は環境技術で世界に貢献する」と表明しましたが、日本の住宅の省エネ化への取り組みは父として進んでいません。

 この条約は2008年から2013年までの期間を限定したものですが、「2013年以降どのように温暖化を防止していくか」も重要な課題です。


2004年05月15日 住宅情報5月12日号 特集「マンションって結局何年住める」 2004/05/15
 サブタイトル「建て替えまで平均38年、だけど...」
 記事のはじめに「外断熱ブームに火をつけた」と言われる「日本のマンションに潜む史上最大のミステーク」でも紹介されていた住宅サイクル年数などのデータが紹介されています。
 記事の内容と平成8年の建設白書には若干の違いがあります。
 平成8年の建設白書には次のように書かれています。
 「日本の住宅の寿命は、建築時期別のストック統計から試算してみると、過去5年間に除却されたものの平均で約26年、現存住宅の「平均年齢」は約16年と推測されるが、アメリカの住宅については、「平均寿命」が約44年、「平均年齢」が約23年、イギリスの住宅については、「平均寿命」が約75年、「平均年齢」が約48年と推測され、日本の住宅のライフサイクルは非常に短いものとなっている。」


 建替え年数の平均が38年と言うこともさることながら、建替えまでの年数のピークが住宅金融公庫の返済がまだ終っていない30〜34年のところにあることに驚かされます。
 繰上げ返済をしたうえで建替えるケースがこれほど多いとは!

 建替えまでの年数を左右する要因としてこの特集は次の要因を挙げています。
項    目
1. 構造体が丈夫  かぶり厚さを大きく、水セメント比を小さく
 スパイラルフープの使用
2. 設備・部材が円滑に更新できる  鞘管方式の給湯・給水配管、天井裏・床下に配管スペースを造る。
 共用排水管を専用部分に入れない。パイプシャフトに点検口取付
3. リフォームのしやすさ  柱や梁が間取り変更の邪魔にならないように計画されている
4. 適切な建物管理  管理組合が適切な長期修繕計画を立て、積立金を見直す。
5. 持続できる地域社会に立地する  公共サービスを受けにくい辺鄙な立地では高齢化とともに買物等が
不便になり生活できなくなる。

 「長期修繕計画と修繕積立金の見直しにより、建物を100年使うことも可能」と言うのがこの特集の結論のようですが、マンションを100年間使うためにいったいどれだけの修繕費が必要になるのでしょうか?
 この記事の参考資料には100年間の長期修繕計画がないので、その費用を直接確かめるわけには行きません。老朽化するほど修繕費が嵩むと考えるのが自然でしょう。



 内断熱工法で建てられた建物では維持管理費の多くが外壁のクラックの確認と補修のために使われます。一般に10〜15年周期で外壁メンテナンスが行われますが、建物の長寿命化を図るためにはより短い周期でメンテナンスを行う必要があります。

 図24から1回の大規模修繕に1戸あたり100万円近い外壁メンテナンス費が使われているものと推察されます。100年なら6〜800万円が使われる計算になりますが、これだけのメンテナンスをしても100年間使い続けられる保証はありません。
 外断熱工法の建物では、外壁に損傷があるところを部分補修し、外壁の大規模修繕は30年周期で行う程度で充分ですから、外壁補修のための費用は半分以下に下がります。

 上の図3で欧米の建物の耐用年数が長い理由の一つが外断熱工法にあることを考えても外断熱工法は耐久性と低い修繕費をもたらすと言えます。

 住宅情報の記事の中では、鉄筋のかぶり厚さに関して、「屋外に面する部位がタイル張り、モルタル塗り、外断熱広報の場合などに限り、最小かぶり厚さを1cm減らすことができる」と書いているだけです。

 今、一般の分譲マンションの建築コストは約1,000万円ほどで残りは土地代や経費です。外断熱工法のために建築費が15〜20%上昇したとしても空調費修繕費などランニングコストの低下、耐久性の向上などで得られるメリットはコストの上昇をはるかに上回ります。


 以下のTOPICSはBack Numberへ移動しました。

2004年05月03日 透湿抵抗の変化する防湿シートが発売されています       2004/05/03


2004年03月20日 kitayajinさんの両面防湿内部通気型外断熱工法        2004/03/20


2004年01月29日 あるマンションの外装を見ました               2004/01/29


2004年01月16日 朝日新聞家庭欄に冬の乾燥問題が取り上げられています     2004/01/16



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