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高断熱・省エネ住宅に取り組む施工業者の皆様へ |
このサイトの位置づけ
「これから家を造ろうとするユーザーの皆様へ」でもご案内しているように、このサイトはユーザーの皆様に快適で省エネルギーな住まいを造っていただくために是非知って欲しいことをまとめてきたものです。
当初は「住宅の温熱性能を決めるすべては断熱性能だ」と考えていましたが、2006年の後半から、「断熱性能と自然エネルギーの導入をバランスよく計画することでもっとも省エネな建物が造れる」ことに気づきサイト内の記述がやや変化しています。
最近ではディベロッパーやハウスメーカーの皆様からお問い合わせを戴くことが多くなってきました。建築関係事業者の方々と協力して新しい技術や商品を開発することにも積極的に取り組みたいと思っています。
理想的な断熱の考え方 1
従来の考え方では「断熱性能を高めるほど好ましい」ことでしたが、今の私はそうは考えていません。
現在の基本的な考え方は、先ず断熱性能を高め、さらに地熱や太陽熱を取り込むことが重要だということです。
現在の一般的な戸建住宅は年間23000KWH、集合住宅は年間9000KWHほどの暖房エネルギーを必要とします。(いずれも床面積を120m2として)
従来、私が理想的な断熱と考えていたものは「建物からの一日の熱損失が内部発熱と等しくなるまで断熱性能を高めればいい」という発想でした。
この発想は暖房シーズンにはある程度有効な考え方です。しかし、Q値4の120m2の建物で
内部発熱が500W相当だとすれば、厳寒期に内部発熱と建物からの熱損失が釣り合うようにするには断熱性能を15倍まで高めなければならないことになります。
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東京の外気(平均気温)の最低値を5℃とすれば、そのときの平均熱損失は
Q値×(暖房温度−平均外気温度)×床面積
=Q値×(20−5)×120=Q×1800
になります。
この熱損失を内部発熱と同じまで減らすには
Q×1800=500 より
Q=500/1800≒0.28
∴ Q値を約1/15まで減らさないと内部発熱と熱損失はバランスしません。 |
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各部分の断熱性能にはバラツキがありますから単純計算は適当ではありませんが、25mmのウレタン断熱の厚さを15倍にすれば断熱厚さは約40cmにもなってしまいます。
現実問題としてこんな断熱が必要でしょうか? 私の昔の考え方、それも暖房だけを考えたときには必要でした。
しかし、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
冷房のときはどうでしょう?断熱材を増やしていくと初めは冷房に必要なエネルギーも減っていきますが、ある限度を超えて断熱性能を高めると冷房エネルギーが却って増え始めます。
Q値0.28の建物は内部発熱だけで室温を外気温度よりも15℃も高く保つことが出来るのですから、冷房の主な目的は内部発熱エネルギーを屋外に排除することになります。
冷房中にはあまり断熱性能が高い建物では内部発熱や輻射熱で取得したエネルギーが室内に篭るという困った現象が現れます。
そこで次に考えられる対策は次のようなものです。
理想的な断熱の考え方 2
それでは、もっと少ないエネルギーで理想的な空調をするにはどう考えたらいいでしょう?
従来の考え方では建物の断熱性能を内部発熱とバランスさせることだけを考えていました。
しかし、省エネを徹底するにはほかの無償のエネルギーに目を向けるべきだと気がつきました。
暖房期間中の自然エネルギーなら、窓から差し込む日射、屋根に置いた太陽熱温水器で得られる温水、そして換気で取り入れる外気よりはずっと暖かい井戸水(または地温)。
こういうものから熱エネルギーを取り入れるようなシステムを作れば、はるかに簡単な断熱をするだけで夏も冬も快適な室内環境を維持することができます。
冬の日射や地下水温度からも熱を取り込む考え方を取ればより少ない断熱性能でより快適な室内環境を実現することができるでしょう。
必ずしも内部発熱や自然エネルギーの合計と熱損失がバランスしなくても僅かな補助エネルギーで快適な環境が作れるならば実質的な問題はありません。
自社技術を開発しませんか?
今、建設業の経営は転機を迎えたと思います。官製談合防止法の制定や独占禁止法の改正により、従来90%を超えていた落札率が70%以下になったと言われています。
従来公共工事の利益を基礎に経営を進めてきた建設業者は事業の再構築をしなければ存続すら危うくなっています。
新しい建設事業で市場を掴むには高断熱・省エネ建築を追求してお客様に信頼される住宅商品を開発する選択は有力な選択肢になるのではないでしょうか?
時代はエコロジー、省エネ、快適といった方向に大きく舵を切り始めています。
建設業界でも、不動産業界(ディベロッパー)でも低断熱時代のトップランナーは高断熱住宅に手を染めかねています。
当然ですが、過去の膨大な低断熱自社製品を批判するような商品戦略をとりにくいことや、従来型商品で売上高が維持できているのに新しい商品に手をつける理由がないことがトップランナーが高断熱分野に進出しない理由です。
トップランナー以外の企業には、トップランナーが市場に参加する前に高断熱商品を開発し、市場での地位を築く意味があります。一緒に走り始めたら叶う相手ではありませんから、
私どもは、ゼネコン・ホームビルダー・ディベロッパーの業態に応じた商品(技術)開発のお手伝いをさせていただきます。
なぜ技術情報を公開するのですか?
そう聞かれることがあります。
ここまで詳しく情報を書いてしまうと「真似をする企業が現れるのではないか?」と思うのでしょう。
私はここに書いてあることを読んだだけで、実際に建築の設計や施工に結び付けられる技術者はいないだろうと思っています。
詳細な納まりもありませんし、アイデアだけしか出来上がっていないものを文章にしただけの部分もあります。
ここに公開して皆様に読んで戴かなければ、問題あることを広く社会に伝えることもできません。
書かれたアイデアのなかに実現したいと思うものがあれば是非ご一報ください。
皆様と一味も二味も違うユニークな住宅商品、省エネで快適な分譲マンション、賃貸マンションなど、さらにランニングコストの少ない病院や高齢者ホームを造りましょう。
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