3-6-2/8 断熱仕様とQ値 (2/8)
断熱仕様とQ値・空調コストの目安
空調コスト  ・ RC戸建住宅 ・ RC集合住宅 ・ 木造戸建住宅
        ・ 同上輻射考慮  同上輻射考慮  同上輻射考慮
        ・ エネルギー換算表
2004/12/21

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RC戸建住宅
 このページではRC戸建住宅の断熱仕様によりどの程度の熱損失係数(Q値)があり、年間の熱
損失量と空調費がどの程度になるかを概算的に知っていただくことを目的としています。
 モデルとして、2階建床面積 120m、開口部面積20mのものを想定していますので、建物
の内容によっていくらか数値が変動します。

 年間空調費はエアコン(年間平均効率=3)を使用するものとして計算しています。

 なお、建物が日射によって暖められることや家電製品等による内部発熱は考慮していません。
 日射による熱取得はコンクリートが外部に露出する無断熱や内断熱の建物で大きくなり、外断熱
の建物では断熱厚さが薄いほど熱取得が大きくなります。

 計算した年間熱損失とこれに対応する電力料金は、2003年の11月から2004年の10月
までの一年間、室温が26℃を超えるときは冷房し、20℃を下回るときは暖房して常に室温が20
〜26℃の間にあるようにしたときのものです。
 これまでの建物でこのような空調をすれば年間の空調に必要な電力料金が10万円を超える月もあ
るはずですから、そのような空調をして生活されている方はいらっしゃらないでしょう。
 ヒ−トショックや関節痛など寒さが原因の体調不良の原因はきちんと空調しようとすればお金が
掛かりすぎる家にあると思います。

 このサイトの中で、このことを言い続けてきましたが、生活実感のないところで理念を話しても
もうひとつピンと来なかったのではないでしょうか?

 以下、RCと木造の住宅についてどのような断熱をするとどれだけの空調費で空調ができるかを
比較できるようにしました。

 冬暖かく、夏涼しく快適・健康に暮らすためにあなたはどんな断熱を選びたいと思いますか? 
じっくり比較してください。
 なお、ここで計算した数値は外気と室内の空気の温度差を基準にしています。直射日光で建物が
暖められることは考慮していませんので、いつも木陰やビルの陰になっている建物のケースと考え
てください。直射日光を受ける建物では特に冷房時の熱損失が以下の計算より大きくなり、暖房時
の熱損失はやや少なくなります。


熱損失量準備計算の結果
 計算糧を省略しました。屋根・外壁・基礎など各部分の面積にK値を掛け床面積で割るとそれぞ
れの部分のQ値成分(屋根:Qr、外壁:Qw、基礎:Qf、窓:Qw2)が求められます。


 断熱材の厚さと各部分からの熱損失量
無断熱 内断熱 外断熱
断熱材の種類 なし ウレタン EPS/高性能GW
断熱材厚さ
0
25
50
25
50
75
100
125
屋根    Qr
4.24
0.55
0.38
0.65
0.35
0.24
0.18
0.15
外壁    Qw
10.61
2.26
1.72
1.65
0.88
0.60
0.46
0.37
土間・基礎 Qf
4.24
0.82
0.56
0.89
0.57
0.45
0.39
0.36

 外部建具からの熱損失量
普通
サッシ
H−i
H−2
H−3
H−4
H−5
樹脂
サッシ
熱貫流率  W/uK
6.8
4.65
4.07
3.48
2.91
2.33
1.16
熱貫流抵抗 uK/W
0.15
0.22
0.25
0.28
0.34
0.43
0.86
熱損失 Qw2 
1.13
0.78
0.68
0.58
0.49
0.39
0.19

 換気による熱損失量 Qv
 顕熱のみを対象、1回/2時間換気で建物の種別に関係なく0.40W/uK

断熱事例別の熱損失検討
 無断熱
計算値
断熱材など 厚さ Q値
屋根
4.24
外壁
10.61
土間・基礎
4.24
サッシ 普通サッシ
1.19
換気 1回/2時間
0.40
合計
20.68
東京HDD
1800
東京CDD26
145
年間熱損失
115,840KWH
年間空調費
849,500円/年
実質値
断熱材など 厚さ Q値
屋根
4.24
外壁
10.61
土間・基礎
2.12
サッシ 普通サッシ
1.19
換気 1回/2時間
0.40
合計
18.56
東京HDD
1800
東京CDD26
145
年間熱損失
103,970KWH
年間空調費
762,415円/年

 HDDはこのホームページの 断熱と「省エネ・耐久」 より暖房20℃の数値を採用しました。
CDDは前ページ「空調コスト」で熱容量の大きい建物と小さい建物について個別に算定したもの
のうち冷房温度26℃に対応するものを使っています。

 内断熱 (土間EPS50mm、他はウレタン25mm)
計算値
断熱材など 厚さ Q値
屋根 ウレタン
25
0.55
外壁 ウレタン
25
2.26
土間・基礎 EPS
50
0.56
サッシ 普通サッシ
1.19
換気 1回/2時間
0.40
合計
4.96
東京HDD
1800
東京CDD26
145
年間熱損失
27、780KWH
年間空調費
203,750円/年
実質値
断熱材など 厚さ Q値
屋根 ウレタン
25
0.55
外壁 ウレタン
25
2.26
土間・基礎 EPS
50
0.28
サッシ 普通サッシ
1.19
換気 1回/2時間
0.40
合計
4.68
東京HDD
1800
東京CDD26
145
年間熱損失
22,400KWH
年間空調費
164,300円/年
 内断熱の建物では、無断熱の建物の1/4のエネルギーで空調できます。でも、年間18万円(最も
寒い1月の暖房費で40,000円/月)もの電気代なんて払いたくありませんね。
 節約して家の中はいつも寒い、それがヒートショックの原因になります。


 外断熱 (すべてEPS50mm)
計算値
断熱材など 厚さ Q値
屋根 EPS
50
0.35
外壁 EPS
50
0.88
土間・基礎 EPS
50
0.57
サッシ 普通サッシ
1.19
換気 1回/2時間
0.40
合計
3.38
東京HDD
1800
東京CDD26
111.5
年間熱損失
18,607KWH
年間空調費
136,454円/年
実質値
断熱材など 厚さ Q値
屋根 EPS
50
0.35
外壁 EPS
50
0.88
土間・基礎 EPS
50
0.28
サッシ 普通サッシ
1.19
換気 1回/2時間
0.40
合計
3.10
東京HDD
1800
東京CDD26
111.5
年間熱損失
17,066KWH
年間空調費
125,150円/年
 外断熱の建物で空調費を節約すると、建物の温度が下がります。暖めようとしても熱容量の大き
い建物はなかなか暖まりません。
 暑さ・寒さを知らずに暮らしたいけれど、もう少し空調費は安くならないのかな? そんな声が
聞こえてくるようです。


 外断熱 (すべてEPS75mm)
計算値
断熱材など 厚さ Q値
屋根 EPS
75
0.23
外壁 EPS
75
0.57
土間・基礎 EPS
75
0.45
サッシ H−3
0.58
換気 1回/2時間
0.40
合計
2.23
東京HDD
1800
東京CDD26
111.5
年間熱損失
12,276KWH
年間空調費
90,027円/年
実質値
断熱材など 厚さ Q値
屋根 EPS
75
0.23
外壁 EPS
75
0.57
土間・基礎 EPS
75
0.23
サッシ H−3
0.58
換気 1回/2時間
0.40
合計
2.01
東京HDD
1800
東京CDD26
111.5
年間熱損失
11,065KWH
年間空調費
81,146円/年


 外断熱 (すべてEPS100mm)
計算値
断熱材など 厚さ Q値
屋根 EPS
100
0.18
外壁 EPS
100
0.45
土間・基礎 EPS
100
0.39
サッシ H−5
0.39
換気 1回/2時間
0.40
合計
1.81
東京HDD
1800
東京CDD26
111.5
年間熱損失
9,964KWH
年間空調費
73,071円/年
実質値
断熱材など 厚さ Q値
屋根 EPS
100
0.18
外壁 EPS
100
0.45
土間・基礎 EPS
100
0.20
サッシ H−5
0.39
換気 1回/2時間
0.40
合計
1.62
東京HDD
1800
東京CDD26
111.5
年間熱損失
8,918KWH
年間空調費
65,401円/年


 外断熱 (推奨する組み合わせ例)
計算値
断熱材など 厚さ Q値
屋根 EPS
125
0.15
外壁 EPS
100
0.46
土間・基礎 EPS
60
0.48
サッシ 樹脂サッシ
0.19
換気 1回/2時間
0.40
合計
1.68
東京HDD
1800
東京CDD26
111.5
年間熱損失
9,744KWH
年間空調費
71.457円/年
実質値
断熱材など 厚さ Q値
屋根 EPS
125
0.15
外壁 EPS
100
0.46
土間・基礎 EPS
60
0.24
サッシ 樹脂サッシ
0.19
換気 1回/2時間
0.40
合計
1.49
東京HDD
1800
東京CDD26
111.5
年間熱損失
8,203KWH
年間空調費
60,153円/年




 熱交換換気をする場合、換気によるQ値が0.24減って0.16となります。
 その場合、上の計算結果から年間の熱損失は1,321KWH/年、空調電力料金は9,689円/年少な
くなります。

以下は「空調設備」で検討中のテーマに関連します。

 新しく提案を始めた地中熱利用など自然エネルギーを使って省エネ化をする場合のエネルギー消
費を計算したものです。
 上の例とどれだけエネルギー消費が減るか比較してください。

 なお、電気料金の計算で最近はCOP=4として計算していますが、上の計算にあわせてCOP=3としま
した。

 外断熱(推奨する組み合わせ例)+地中熱熱交換換気
計算値
断熱材など 厚さ Q値
屋根 EPS
125
0.15
外壁 EPS
100
0.46
土間・基礎 EPS
60
0.48
サッシ 樹脂サッシ
0.19
換気 1回/2時間
0.40
合計
1.68
東京HDD
1800
東京CDD26
111.5
年間熱損失
5,446KWH
年間空調費
39,940円/年
実質値
断熱材など 厚さ Q値
屋根 EPS
125
0.15
外壁 EPS
100
0.46
土間・基礎 EPS
60
0.24
サッシ 樹脂サッシ
0.19
換気 1回/2時間
0.40
合計
1.49
東京HDD
1800
東京CDD26
111.5
年間熱損失
4,491KWH
年間空調費
32,940円/年

 外断熱 (推奨する組み合わせ例)+地中熱・排気熱交換換気
計算値
断熱材など 厚さ Q値
屋根 EPS
125
0.15
外壁 EPS
100
0.46
土間・基礎 EPS
60
0.48
サッシ 樹脂サッシ
0.19
換気 1回/2時間
0.40
合計
1.68
東京HDD
1800
東京CDD26
111.5
年間熱損失
4,584KWH
年間空調費
33,620円/年
実質値
断熱材など 厚さ Q値
屋根 EPS
125
0.15
外壁 EPS
100
0.46
土間・基礎 EPS
60
0.24
サッシ 樹脂サッシ
0.19
換気 1回/2時間
0.40
合計
1.49
東京HDD
1800
東京CDD26
111.5
年間熱損失
3,631KWH
年間空調費
26,630円/年

 地中熱・排気と熱交換換気するときの暖房負荷の年間合計値はほぼ10m2の集熱盤を持つ太陽熱
温水システムの集熱量と等しいものになります。

 天候や季節による集熱能力のバラツキのため、太陽熱だけで暖房するには問題がありますが、給
湯システムと暖房システムを統合し、例えばエコキュート+太陽熱のようなシステムを採用すれば
実質的に空調費のほとんど掛からないシステムを作ることができます。







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