有限会社 日本外断熱総合研究所 > 断熱・気密・防湿 4-2-8-5(15/19) 断熱改修のマニュアル
既存建物の断熱改修

お知らせ、その他
0-0HOME
0-1What's New
0-2特集
0-3特許
0-4断熱と室内環境
0-5リンク集
0-6WEB_Masterの独り言
0-7協力設計事務所等募集
0-8NPO外断熱推進会議
  サイトマップ

快適な家造りのために
1-1快適な家造りのために
1-2TOPICS
1-3Q&A
1-4私の外断熱ライフ
1-5工事・診断報告
1-6断熱と空調の蘊蓄
1-7RC外断熱の家って凄いっ

断熱と暮らし
2-1断熱とライフスタイル
2-2住まいと健康
2-3地球環境問題
2-4外断熱工法のマンション
2-5建物用途別
2-6断熱改修の進め方

断熱技術講座
3-1やさしい断熱講座
3-2断熱の良い家造り講座
3-3コンクリート造の断熱
3-4木造建築物の断熱
3-5断熱と「省エネ・耐久」
3-6断熱仕様とQ値
3-7日本の気象と断熱工法
3-8熱負荷のメカニズム
3-9空調設備

マニュアル
4-1快適な家造り
4-2断熱改修のマニュアル
4-3RC建築物の断熱改修
4-4省エネな家造りの進め方

付録
付1断熱用語辞典
付2断熱材性能比較リスト
付3住まいと断熱の掲示板
付4M邸WEB見学会
・ はじめに 
第1章 家はどう働くか 第2章 断熱 第3章 気密 第4章 防湿 第5章 システムとして働く家
第6章 材料(1) 断熱材 ・ 材料(2) 気密材 ・ 材料(3) 防湿材
第7章 建物の現状を知る 第8章 屋根と天井 ・ 外壁 ・ サッシとドア ・ 床と基礎
・ 気密性能の改善 ・ 敷物とカーテンなど ・換気と空調システム ・床の湿気対策
第9章 家の使い方・暮らし方
第8章 各部分の断熱改修
気密性能の改善

 大量の隙間風は室内の空気を過剰に入れ替えます。暖かい室内の空気を冷たい外気と入れ替
えると、2時間に1回の換気でもQ値にして0.4W/m2Kの熱損失になりますが、一応の
気密住宅の条件とされている隙間相当面積(C値)5cm2/m2の建物でも屋内外に9.8
パスカルの圧力差のあるときに床面積1m2あたり7m3の空気が入れ替わり、天井高を2.
4mとすると約3回/時間の換気量に相当します。つまりQ値で考えると(0.4×3/0.
5=)2.4W/m2Kに相当します。

 9.8パスカルは風速5m/sほどの風に相当しますから、冬の強風時にはもっと部屋の空
気が入れ替わり室温を下げてしまいます。
 隙間風は空気の入れ替わりで室温を下げるばかりでなく、風速が1m/s増えるごとに体感
温度が1℃下がると言われるように、風があること自体が体感温度を下げる効果を持ちます。

 アルミサッシが普及する前、寒冷地だけでなく温暖な土地でも多くの住宅で「目張り」が行
われていました。気密性の改善は「目張り」に共通するものがあります。(でも、もっとスマ
ートにやりましょう)

 「建物の現状を知る」の項で、空気漏れが起きている場所の探し方を説明しました。窓周り
や幅木、廻り縁などの周り、電気配線や配管の貫通部分で空気が漏れる部分を探し出し、透明
なシリコンコーキングで風の通り道をシールしていきましょう。

 外部に面する壁天井あるいは床の表面の割れ目と貫通部を気密シールします。空気が、部屋
の中から壁と屋根の区画された空洞に入り込まないようにします。しかし、壁の空洞に到着し
た湿気は、外部へ逃げられるようにしてなければなりません。そうしなければ、湿気によるト
ラブルを生じます。

 壁の外部(つまり冷たい側)を密閉することは望ましくありません。水が侵入する割れ目だ
けをコーキングしてください。家を塗装している場合は、羽目板の継ぎ目を塞がず、かつ浸透
性ペンキやステンを使用するようにしてください。壁の外部に湿気が抜けやすくするためにコ
ーキングや塗膜塗料を使ってはなりません。

 ほとんどのシール工事にコーキング合成物のチューブとコーキングガンを使用します。買う
前にガンにチューブをセットして握ってみてください。あなたの手に大きすぎる引き金が付い
ているものがあるかもしれません。
 完全な仕事を行うには、多くのコーキングチューブを必要とするでしょう。標準サイズチュ
ーブは1本で、幅6mm長さ7.6mのビードを作ることができます。 
 利用可能ないくつかのタイプのコーキング合成物があります。最初にコーキングする場合、
安いか適当でないコーキング合成物を購入して、しばしば失敗します。安い合成物は耐久性を
欠き、使い難いものです。仕事に適した材料を店で尋ねてください。
 コーキングを使うにはちょっとしたコツがありますから、いきなり本番の仕事に手をつけ
ず、少し練習してください。

コーキングの手順
@  コーキングする部分を確認してください。
A  温度が5℃未満の場所でコーキングしないでください。合成物が、固くなり、仕事がしにくくなります。注意してラベルに書かれた貯蔵と使用の温度を読んでください。
B  コーキングする部分が清掃され、汚れ、ペンキカスや古いコーキングカスがないことを確かめてください。腐食した木材と釘を打ち直して傷んだ板を交換してください。特に6mmを越える大きな割れ目がある場合、コーキング前に特別の充填物かバックアップ材で充填してください。割れ目幅の半分くらいの深さまでこの材料を押し込んでください。
C  ビードのサイズに合わせてコーキングチューブのノズルを切断します。コーキングする割れ目の両側をオーバーラップさせるために直角にカットし、次に、ワイヤーか長い爪でシールを壊し、コーキングガンのノズルを押し下げます。
D  割れ目か継ぎ目に直角になるようにコーキングガンを押してください。その後、コーキング材は、割れ目へ押し出されギャップを完全に満たします。割れ目の両側にコーキング材が付着し、移動または収縮に十分な量のコーキング材があることを確かめます




 引き違い窓のレールやサッシの召し合わせ部分には以外に大きな隙間があります。欧米では
窓をすっぽり覆うビニール製のカバーが売られています。
 日本でも寒冷地ではそういうものがあるのでしょうか? ちょっと見たことはありません。
 普段開閉しない窓なら、農業用のポリエチレンシートを窓のサイズにあわせて切り、周囲を
両面テープでサッシ枠に貼り付ければ隙間風を止め、いくらか熱損失も減らすことができま
す。2階の窓は作業も大変ですが、1階の窓やベランダに面したところなら脚立から作業がで
きます。

 「面倒だ」と思わない方は是非試してください。


戻る