3-5-5/7 断熱と「省エネ・耐久」 


断熱はなぜ必要か & どんな断熱が良いのか ・断熱と空調 ・自然エネルギーの活用 ・暖房度日と冷房度日 
節水 耐久性と劣化 ・建物の耐久性を増す ・耐久性と建物のコスト

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付録
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付6間違いだらけの外断熱に
節水
水道水は形を変えた電気のエネルギーです
 水道水はダムにためた雨水や地下水を浄水場で処理し、各戸へ配水しています。
 ダムから浄水場までのルートが農薬や生活汚水等で汚染される中、浄水場での処理は「高度処理」と呼ばれる高コストなものに変わってきています。浄水場でも処理にも、浄水場から各戸への配水にも大きなエネルギーとコストがかかります。

 最近、これらのコストを賄うために水道料金を値上げする自治体が増えています。
 水道使用による料金は「水道用金」と「下水道料金」に分かれて賦課されます。東京都の例では下の図のように上下水道料金ともに累進的な価格構造になっていて、10m3のとき約2,000円の水道料金は20m3のとき約2.3倍の4,600円、30m3のとき約3.9倍の7,800円となり、大口需要者ではm3あたり600円と3倍の単価になります。

 経費節減のために水道水から井戸水に切り替える例も増えているようですが、大規模な工場・病院を除けば病原菌や有害物質対策など水質管理に要する費用と手間をかけてまで井戸水を使おうという方は少数派でしょう。


 累進的な価格構造を持つ水道料金は少しの節水で大きな価格の節約が可能です。

 渇水時期に注目を浴びる節水コマを初めとして市中には様々な節水器具が販売されています。節水器具メーカーの資料によると器具を使った場合の節水率はおよそ30〜50%で、節水器具を使わなくても器具の手前にあるバルブを絞り込むことで10〜20%の節水が可能です。

 多くの都市ホテルでは客室の便器のロータンクにビール瓶や煉瓦を入れ、洗浄水の量を極限まで押さえています。設備管理体制が充分でない一般家庭で過剰な節水をすると配管に「つまり」を起こす原因になるので生兵法は怪我のもとになりかねません。

市販されている節水器具の例
種類 使用法 効果 節水率 価格
センサー水栓 既存水栓と交換又は付加 手をかざさないと水が出ない
60%
5〜50,000円
節水コマ 蛇口要コマと交換 水量を抑制
200円
節水アダプタ 泡沫金具と交換 水量を抑制
2,000円
シャワーアダプタ シャワーの手元スイッチ 手元でシャワーを止める
2,000円
シャワーヘッド 既存ヘッドと交換 水量・水圧が少なくてもOK
50%
2〜12,000円
節水便器
洗浄水が従来の1/2
50%
200〜300,000円
節水洗濯機 ドラム型など
60%
150〜200,000円

 節水型器具の使用による節水はテレビや冷蔵庫などの「省エネ型電気製品の利用」と同様に機器を交換するだけで一定のエネルギー使用量の削減ができます。
 エネルギーや水の使用量の少ないこれらの製品を使うことは当然良いことなのですが、「これらの製品を使うだけで省エネ対策は完了する」という考え方は好みません。

 「断熱とライフスタイル」で「スウェーデンの暖かい住宅やホテルの客室では、体が冷えることがなく、体を暖める必要もないので、浴槽がなく体を洗うシャワーだけが備えられていることが多い」と紹介しました。
 これまでの日本の家では、「夏はシャワーで汗を流しても構わないが、冬は湯船でゆっくり暖まりたい」と思うのが当たり前でした。
 今、外断熱工法で家を建てる方も普通の浴室を造ることになるでしょう。でも,実際に生活してみると冬でもシャワーだけで済ますことが増えるでしょう。
 機器の節水率や省エネ効率は同じことをするときに機器が消費するエネルギーや水の量を比較していますが、入浴がシャワーに変わるようにライフスタイル自体が変わることによってエネルギーや水の使用量が変わることが機器の効率以上に大きな意味を持ってくるのではないでしょうか?



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