2-3-3/4ロハスって何だ??
ロハスって何だ??
 ロハスとは Lifestyle of Health and Susutainability の頭文字から取ったLOHASの文字で「健康と環境の持続可能性を
大切にする暮らし方」を意味する言葉です。
私たち人間が環境汚染源 ・地球環境問題 ・私達の地球の環境 ・ロハスって何だ?? 
サステナブルなエネルギーの話 ・「不都合な真実」から目を逸らすな!      廃棄物とリサイクル

お知らせ、その他
0-0HOME
0-1What's New
0-2特集
0-3特許
0-4断熱と室内環境
0-5リンク集
0-6WEB_Masterの独り言
0-7協力設計事務所等募集
0-8NPO外断熱推進会議
  サイトマップ

快適な家造りのために
1-1快適な家造りのために
1-2TOPICS
1-3Q&A
1-4私の外断熱ライフ
1-5工事・診断報告
1-6断熱と空調の蘊蓄
1-7RC外断熱の家って凄いっ

断熱と暮らし
2-1断熱とライフスタイル
2-2住まいと健康
2-3地球環境問題
2-4外断熱工法マンション
2-5建物用途別
2-6断熱改修の進め方

断熱技術講座
3-1やさしい断熱講座
3-2断熱の良い家造り講座
3-3コンクリート造の断熱
3-4木造建築物の断熱
3-5断熱と「省エネ・耐久」
3-6断熱仕様とQ値
3-7日本の気象と断熱工法
3-8熱負荷のメカニズム
3-9空調設備
マニュアル
4-1快適な家造り
4-2断熱改修のマニュアル
4-3RC建築物の断熱改修
4-4省エネな家造りの進め方

付録
付1断熱用語辞典
付2断熱材性能比較リスト
付3住まいと断熱の掲示板
付4M邸 WEB見学会
付5RC外断熱工法と
付6間違いだらけの外断熱に
 最近「ロハス」という言葉が使われているのをご存知でしょうか?
 ロハスとは Lifestyles of Health And Sustainability の頭文字 LOHAS から生まれた言葉で、健康で環境を破壊せず維持できるライフスタイルという意味だということです。
 さらにロハスはアメリカの社会学者 Dr.ポール・レイの研究により誕生した概念を表現したもので、アメリカの人口の約30%がこのロハス層に属し、日本で2005年に行われたインターネット上での調査でも、約30%がロハス層であることが明らかになり、年代別に見ると日本人の20〜50代にかけては約30%、60代は約40%がロハス層に属すると言われているそうです。

 ロハス暮らしカタログ http://kim3.net/health/lohas/ によれば、

 ロハス層は環境を守ることや、健康維持に対して積極的。
 風力・太陽発電・水素発電などのクリーンなエネルギーに関心がある。
 また有機栽培など自然に優しい農業など地球を守ることに関心がある。
と言った傾向があり、
 ・ 健康を保つため、自分のコンディションを整えることに関心がある。アーユルヴェーダや
  ホメオパシーなど代替医療にも関心が高い。
 ・ 行動力がある。
 ・ 社会問題に対する関心が高い。
 ・ 物質的だけではなく精神的にも向上したいとい意識が強い。
 ・ 情報発信能力が高い。

などの特徴があり、経済的にも安定し時間の余裕のある高学歴の人たちにロハスなライフスタイルを送る傾向があるといい、さらに健康に対する意識が高く、自分の健康を守るためにも、地球環境に優しい生活を送ることが大切と考えていて、環境を守るための行動を、義務ではなく気持ちが良いこととして行っいるところが特徴だといいます。

 彼らの購買意識はファッションの動向に関心を持ち、ブランドも好むと同時に自分のこだわりを持ち周辺に流されることがなく、今までの製品に対しても本当の意味で健康なライフスタイルを過ごすためのアイテムが少ないとあまり納得していないと続きます。

ロハス層が商品を選ぶときのポイントは

 ・ 商品が地球環境に優しく自分の健康に役立つ。
 ・ 商品を提供する企業の考え方に共感ができる。
 ・ 商品を使うことが自分にとって気持ちがよい。
 ・ 商品に対して安心感を持ち、安全性を感じることができる。

などがあげられるといいます。
 「価格にはあまり関心がなく、高くても安くても良いと感じられる商品を購入する傾向があり、地球環境に優しく、スタイリッシュで機能のすぐれた商品を好む」と続きます。


ロハスな産業
有機食品
 化学肥料や農薬を使わずに 3 年以上たつ農地で生産された農作物を使用した食品。

代替医薬品
 代替医療で使用される薬品。ホメオパシーでの治療などに使われる レメディーや漢方由来のサプリメントなどがあります。

エコツーリズム
 自然などその地域特有の資源を生かした観光ツアーのこと。エコツーリズムでは観光客によって環境が破壊されないよう、観光地に対して充分な配慮をします。観光する地域に対して「環境を保護し、観光により産業を成立させ、地域を発展させる」がエコツーリズムの目的です。エコツーリズムによって地域経済を安定させ、観光資源を守り続けることが可能になります。

風力発電
 自然エネルギーの風を利用して発電する風力発電。石油などの化石エネルギーに頼らない取組として注目されています。3枚羽根の風車を風で回転させ電力に変換させます。デンマークなどヨーロッパにメーカーが集中しています。

水素発電
 水素発電は大気を汚染する物質を排出しないのが最大のメリットです。また水素がもつエネルギーを電力に変換させる効率も、従来の石油・天然ガスなどの化石燃料より優れています。水素自動車など実用化に向けた実験が既に始まっています。
 また化石燃料は発電の際、地球温暖化や酸性雨の原因となる二酸化炭素・硫黄酸化物を排出します。しかし水素発電で排出されるのは水だけなので、地球にも優しい発電として注目されています。

ハイブリット自動車
 ハイブリッド自動車は複数の動力源が搭載された自動車で、状況に合わせて動力を選択し走行します。ガソリンエンジンと電動機が搭載された自動車が一般的です。

ハイブリッド自動車のメリット
 ・ 排気ガスを少なく抑えることができる。
 ・ 音がとても静か。
 ・ 燃費が向上する。
 ・ 新たなインフラの整備が必要ない。
などがあげられています。
 ロハスな企業とは、株主に配当などを還元するだけではなく社会に対しても重い責任を負います。企業の近隣住民に対する配慮や、自然環境を守りながら運営される必要があります。また従業員に対して適切な給料を支払うことも含まれています。



ちょっと待った!!
 ここまで読んで来て、「さて、ロハスな住宅にどんなものが求められているのか?」と思うと、「ガーン」と言う衝撃を感じることになります。

 「エコライフ住宅特集」と書かれたリンクをクリックするとそこは「○○ホームの広告」という以外に表現の仕様のないページが表れます。

 太陽光発電装置を設置すると年間61,000円お得、エコキュートと魔法瓶浴槽を設置して光熱費が年間41,800円お得、そのほかのメリットを合計して年間156,800円お得ということです。

 しかし、前に断熱と空調の薀蓄の「太陽光発電はエコロジー?」で太陽光発電の設備費用や空調設備の効率とランニングコストでエコキュートの設備費用を取り上げたことを思い出してください。

 3KWの発電設備を設置するには 2,400,000円あまりの初期費用がかかるはずですし、エコキュートの設置費用も普通の深夜電力を使う温水器に比べて2倍程度になっていました。
 建設費の合計が 2,400,000円以上違い、設備の耐用年数が10年程度とすれば、年間 150,000円程度の節約が出来ても、経済的にメリットがあるとは言えません。


 日本の住宅で「サステナブル」、「環境との調和」などと言うとき、建物の熱損失性能(Q値)はほかの建物と変わらないせいぜい次世代省エネ基準の性能しか持たない建物と太陽光発電装置やヒートポンプ給湯器(エコキュート)を組み合わせて省エネルギーな性能を持つように見せ掛けているものが多いように感じます。

 太陽光発電装置やヒートポンプ給湯器は家庭で使う二次エネルギーを減らすものではありません。家庭の二次エネルギー消費を減らす方法は建物の断熱性能を高め、給排水・給湯配管の保温性能を高めることに尽きます。

 使用する機器や装置によって家庭で使う電力やガス灯油など一次エネルギーの量を減らしたり増やしたりすることが出来ますが、一次エネルギーを使った結果発生する二次エネルギーの量はQ値など建物の基本性能によって決まります。

 太陽光発電装置は購入するエネルギー価格を減らすように見えますが、設備の購入価格と耐用年数の間に発電する電力の価格を比較すると設備の購入価格の方が大きくなるでしょう。
 同じようにヒートポンプ給湯器は深夜電力を使う電熱型の電気温水器に比べて少ない消費電力で運転可能ですが、設備価格が大きくなるため設備の償却費を含むトータルコストでは経済的とは言えない結果になります。

 もし、太陽光発電やエコキュートが採算に乗るほどの省エネ効果を持つならば、太陽光発電事業やヒートポンプによる給湯事業が採算に乗るビジネスになることを意味するのではないでしょうか?


 優れた断熱性能を持つ建物の経済性をランニングコストを比較して確認しようとする試みはしばしばヒートポンプ給湯器と同じような差額しか出てこないことがあります。

 例えば、Q値が4.5の内断熱工法のRC建築物とQ値が1.5の外断熱工法のRC建築物では建築工事費の差は 400万円程度あっても、年間の空調費の差額は10万円程度にしかなりません。
 「工事費の差額を40年掛かってようやく取り戻せるような投資は合理的ではない」と考える方がほとんどでしょう。

 しかし、考え方を変えると次のような構図が見えてきます。
 優れた断熱性能を持つ建物は、少ない空調費を使うだけで年間を通じて建物内部の温度差を極めて小さく保つことが出来ます。

 結露による木材の腐朽や熱収縮の少ない建物は従来の建物に比べて数倍の耐用年数を持つことになります。
 従来の建物が30〜50年経つと建て替えを余儀なくされるのに対し、断熱性能の高い建物は 100年あるいはそれ以上の期間に渡って使い続けることが出来ます。

 建設費が1〜2割高くなり、年間の空調費や修繕費が1/3程度になるだけでなく、建物の耐用年数が2〜3倍に伸びることを考慮に入れれば、断熱のよい、耐久性の高い建物を造ることを、「工事費の差額を40年掛かってようやく取り戻せるような投資」と考えることがいかに的外れかがわかるでしょう。

****************************************************************************

 建物の耐久性は建設後資産価値が減少する速度の違いの原因になります。
 耐用年数を経過しない建物は自分で使ったり他人に貸したりして経済的利益を得ることが出来ますが、耐用年数を経過した建物は解体除却の費用を必要とする廃棄物に過ぎません。
 耐用年数に2〜3倍の差があることは、2〜3倍のスピードで廃棄物になることを意味します。
 30年後に廃棄物になる建物がある一方、50年経過してもまだ耐用年数の半分を残している建物もあるということです。

 相当程度断熱に配慮しても断熱工事による建築費総額の増加は15〜20%を超えることはないでしょう。
 これに対して、空調エネルギー費用はマクロ的に見ればQ値に比例し、建物の耐久年数を横軸に、年間トータルコストを縦軸にとると次のようなコスト構造になります。



 上の図で点線と実線に挟まれた部分が年間空調コストを示しています。

 断熱性能の低い建物では空調費の占める割合が高いといっても、断熱性能の高い建物の経済的メリットを実感するには建物を40年以上使い続ける必要があります。


 やや面倒な話になりますが、建物の工事費を全額借り入れたとき、建物コストには返済年数と利率によって金利が加算されます。金利を2%、4%とするとそれぞれ上の図は次のように変わります。


 金利が上がるほど建物に対する支払額(住宅ローンの返済額のようなイメージ)は上昇します。空調エネルギーは将来も変動しないものと考えているので金利を想定したグラフでは空調コストが大きいものの方が有利に見えるかもしれません。

 最近の灯油価格の上昇を例にするまでもなく、化石燃料の枯渇・温暖化対策としての環境税の導入などによって今後エネルギー価格は上昇局面を迎えることになるでしょう。
 脚光を浴びている燃料電池用の水素にしてもエネルギー単価としては従来のエネルギーの3倍になるとも言われていて、金利と物価上昇率が同程度とすると上の金利なしのときのグラフに近いコスト構造になると考えてもいいのだと思います。

****************************************************************************
日本の建物の耐久年数は短い
 トピックス http://www.sotodan-souken.com/main/page002.html にある住宅情報の記事のように建物の建て替えサイクルを示す統計では欧米の住宅が日本の住宅に比べて長持ちすると伝えられています。
 ヨーロッパの町を歩くと何世紀も前に作られた町の景観が残された地区がいたるところにあり、平均耐用年数=建て替えサイクルが数十年や百数十年に留まらず、数世紀になるのではないかと感じることがあります。

 ドイツのシュトゥットガルト在住のTさんは、「私が30年以上前に購入した集合住宅は今でも統計上新築住宅に区分されていて売買すればまだ高く売れるらしい。同じ時期に日本のマンションを買っていたら、今いくらで売れるだろうか?」とおっしゃっていました。

 ヨーロッパの建物は日本の建物なら取り壊された後もまだ数倍の期間働き続け、孫の代になっても資産価値を持ち続けます。

****************************************************************************
本当のロハス(LOHAS)とは
 「ロハスな家」、「ロハスな暮らし」を目指すことは良いことです。
 しかし、はじめにご紹介したように、太陽光発電装置を取り付けた家で、ヒートポンプ式給湯器を使うことを「ロハス」の本質と考えているのなら、もう一度「どこが健康で、どこが持続可能な暮らしなのか」と自問自答してみる必要がありそうです。

 電力会社に支払う電気料金を太陽光発電機やエコキュートのメーカーに前払いしただけで、総支払額もちっとも減っていないのでは何がメリットなのか判りません。

 「ロハス」の考え方の基本が有限な地球の資源を有効に使うことだと気がつけば、一度造ったものを出来るだけ長く使い続けることが非常に重要な意味を持つことが判るはずです。

****************************************************************************

 家を造って30年ほどあとのことを考えてみてください。
 あなたは60代になっているのでしょうか? それとも70代でしょうか?
 30年後、あるいはその後20年以内に建物を建て直す必要があったとしたら、その費用を老後の年金収入の中から捻出する目処はあるでしょうか?

 仮に家を建て替えるだけの余裕があったとしても、建て替えにお金を使わなくてもよければもっと豊かな暮らしが実現するのではないでしょうか?

 もしあなたの周りに1割ほど安く建てられる代わりに10年ほどしか使えない家を建てようとしている人がいたとします。きっとあなたは「そんな家を建てるのはやめたほうがいい」と助言をするでしょう。
 私たち日本人が普通に考えている家の造り方はヨーロッパから見ればこのたとえと同じように見えるはずです。

 30年前後しか持たない家造りは一般の建物の耐用年数や住宅ローン制度などと相互に関連しています。

 日本では耐火構造のRC建築物でさえ借入金の担保になりうるのはせいぜい新築後35年間に限られると考えられてきました。公的融資とされる住宅金融公庫でさえ、35年以上の貸付を行ってきませんでした。仮に50年 100年と長期歓待の耐久性を持つ建物が現れたとしても、一般の建物と耐久性の高い建物をどのような基準で区別するか? など実務の世界では小さな混乱が生まれるかもしれません。

 建物の耐用年数を考慮して住宅ローンの返済期間が決められるようになれば、間違いなく多くの人が建設費を気にすることなく、優れた建物を手に入れることが出来るようになります。
 15%程度の負担増で2倍も3倍もの期間使え維持費も安い家に、耐用性に見合う長期のローンがないばかりに庶民の手が届かないのは非常に残念なことです。

 自動車のローンにしても販売価格や耐用年数に関係なくほとんど同じ条件で融資されています。ベンツやBMW、国産の高級車と大衆車の間には、高い断熱性能を持つ家と一般的な家以上に大きな価格の違いがあります。

 価格的にはときに2倍以上もの差がありながら、高級車が「大衆車よりも丈夫で長持ちし、デザインの変更も少なく、長期にわたって価値の減少が少ない」といったメリットを武器に普及しているのを見ると、「建物が持つべき性能について私たちの情報発信はまだまだ足りないんだ」と思わずにいられません。


戻る